香港の住宅価格はピーク比2割安、家賃は最高値

香港の住宅価格は2021年9月のピークから19.4%低い水準にある一方、住宅の家賃は2026年9月に過去最高値を更新し、1年間で6.2%上昇しました。香港島では日本の1LDK程度に相当する約40㎡の小型住宅でも購入価格が約576万香港ドル(約1億1,520万円)、同じ広さの住宅を借りる場合も月額家賃が約22,700香港ドル(約45万4,000円)に相当するなど、住宅費用は依然として高額です。住宅価格と家賃で異なる動きが見られており、香港の不動産市場に変化が生じています。
香港政府の差餉署(不動産の評価を担当する部署)が発表したデータによると、住宅賃料は1年間で6.2%上昇し、過去最高値を記録しました。住宅価格は直近2ヶ月連続で上昇したものの、第3四半期全体では0.8%下落しました。住宅を購入する場合と借りる場合で異なる市場環境となっています。
家賃が上昇している背景には、外国人駐在員や中国本土から香港に移住する専門人材による強い住宅需要があります。不動産大手リカコープ・プロパティーズの研究責任者であるデレク・チャン氏は、優秀な専門家やトップクラスの人材に加え、外資系企業の幹部も香港の経済環境を楽観視し、香港で住宅を借りていると説明しています。
今後について、デレク・チャン氏は第4四半期の住宅賃料がさらに1.3%上昇し、年間上昇率は7%を超えると予測しています。また、住宅価格についても第4四半期に約1.5%上昇し、年間では8~10%近い上昇になると見込んでいます
不動産サービス大手コリアーズ社も、香港の住宅価格が2026年に8~10%、2027年にはさらに3~6%上昇すると予測しています。住宅価格は2021年のピークを大きく下回っているものの、足元では回復の兆しが見られており、今後は住宅価格と家賃の双方で上昇傾向が続く可能性があります。