そごう運営会社が約406億円の資金不足に直面

更新日:2026年05月22日
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観光旅行

香港でそごう百貨店の運営会社が約406億円の資金不足に直面していること、パークンショップの幹部は同社をウェルカムへ売却する計画はないと明言したこと、4月の消費者物価指数は前年同月比1.7%上昇したこと、香港国際空港の4月の旅客数は前年同月比9.4%増加したこと、中国本土から香港を訪れる旅行者の消費額はピーク時と比べて57%減少したことをお伝えします。

■そごう運営会社が約406億円の資金不足に直面
香港で百貨店「SOGO(そごう)」を運営するLifestyle International Holdingsについて、ブルームバーグ(Bloomberg)は、1カ月以内に返済期限を迎える67億5,000万香港ドル(約1,370億円)の融資の借り換えに関し、20億香港ドル(約406億円)の資金がまだ確保できていないと報じました。

返済期限を迎える融資の担保には、香港のコーズウェイベイにあるSOGOの建物が含まれており、同社は新たな貸し手の開拓も進めているとされています。

■香港パークンショップ、売却計画はないと明言
先月、英紙「フィナンシャル・タイムズ」は、香港の大手スーパー「ウェルカム(Wellcome)」と「パークンショップ(PARKnSHOP)」が、合併を視野に入れて交渉していると関係者の話として報じました。これについて、パークンショップを運営するCK Hutchison Holdingsの経営責任者である黎啟明(ドミニク・リー)は昨日の年次株主総会で、「同社がパークンショップを売却する計画はない」と明言しました。

■香港の最新経済・旅行データまとめ
香港の消費者物価指数(CPI)は4月、前年同月比で1.7%上昇しました。項目別では、電気・ガス・水道料金が5.5%上昇し、輸送が4.3%上昇、アルコール飲料・たばこが2.3%上昇しました。政府報道官は、国際原油価格の高止まりを受け、燃料関連価格上昇の影響は今後数カ月にわたり消費者物価に波及するとの見方を示しました。また、今後の影響は中東情勢の行方に左右されるとしています。 香港国際空港の4月の旅客数は、前年同月比9.4%増の567万人となりました。中国本土や東南アジアを中心に多くの地域市場で増加がみられる一方、中東地域は唯一、減少した地域となりました。

中国本土から香港を訪れる旅行者の消費額は、ピーク時と比べて57%減少し、節約志向への転換が進んでいることが分かりました。香港理工大学のホテル及び観光業管理学院の研究データによると、大湾区からの旅行者は日帰りが中心で、一人当たりの消費額は約1,000元となっています。一方、大湾区外の都市からの旅行者は宿泊を伴うケースが多く、平均滞在日数は2.6泊、一人当たりの総消費額は約5,000元となっています。2026年1〜4月の香港訪問者数はコロナ前ピーク時の88%まで回復したものの、全体の消費額は当時の水準に届いていません。旅行者の消費は、かつての衝動的な購買から、価値や体験を重視した消費へ価値や体験を重視した合理的な消費へとシフトしているとみられます。