ハムスターから人間に感染か？2000匹が殺処分

本日は、ペットショップで飼育されていたハムスター11匹が新型コロナウイルスに感染し政府が2000匹の殺処分を命じたこと、2021年10月～12月の失業率が0.2％改善し3.9％となったこと、第5弾の助成金の支払いは早ければ旧正月前におこなわれることをお伝えします。

■ハムスターから人間に感染か？2000匹が殺処分
銅鑼湾（コーズウェイベイ）のペットショップ「Little Boss」で飼育されていたハムスター11匹が新型コロナウイルスに感染していたことが分かり、従業員と顧客の新型コロナウイルス感染も確認されました。1月7日以降にLittle Bossを訪れた150人以上の顧客と従業員ら約30人が隔離となります。

香港政府は34か所のペットショップと倉庫で飼育されている、ハムスターを含む約2,000匹の小型哺乳類の殺処分と、輸入販売の禁止を命じました。市民には、強制ではないが2021年12月22日以降に購入したハムスターを当局（漁農自然護理署）に引き渡すこと、道に捨てたりしないことを呼びかけています。現時点ではハムスター以外の感染は確認されておりません。新型コロナウイルスがハムスターから人間に感染したという科学的な証明はまだですが、感染症の専門家らは殺処分に強く同意したそうです。

SPCA（動物虐待防止協会）は「政府の決定にショックを受けた。動物福祉そして人と動物の絆が考慮されていない」とコメント。香港ハムスター愛護団体は「ハムスターを捨てる相談が30～40件あった。政府の処分判断はペットの飼い主に恐怖をあたえる。」などと訴えています。

■10～12月の失業率、0.2％改善し3.9％に
香港政府の統計局が2021年10月～12月の失業率を3.9％と発表しました。前回（9月～11月）の4.1％から0.2％改善され、特に建設、小売、宿泊、飲食、教育業界で著しい改善がみられました。失業者数は前回の158,000人から14,700人減少し、143,300人となっています。業界別にみると、消費財・観光関連（小売、宿泊、飲食含む）の失業率は5.4％（0.9％改善）、飲食業界の失業率は5.9％（1.0％改善）、小売業界の失業率は5.2％（0.9％改善）となっています。

■助成金の支払いは早ければ旧正月前に
キャリーラム行政長官は昨日、政府命令により営業停止などの影響を受けた店舗や業界に支払う第5弾の助成金について「申請受付はすでに開始しており、締切日まで待たずに、早く申請した人には旧正月前に助成金が受け取れるよう当局は手続きする。また、もし追加の助成金がある場合は来月の予算で発表を検討する」と話しました。

＜ 香港の新型コロナウイルスの状況 ＞
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は、昨日18人（入境時・隔離中の発見7人、香港市中感染11人）、感染者合計は12,873人（陽性者合計13,066人）、死者合計は213人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が5,166,310人（76.7％）（シノバック1,965,507人、ビオンテック3,200,803人）、うち2回目接種が4,730,215人（70.2％）（シノバック1,763,141人、ビオンテック2,967,074人）、3回目接種が696,745人（シノバック317,261人、ビオンテック379,484人）となっています。