香港はアジア2位、日本の年金制度は世界でどう評価?

更新日:2026年10月21日
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世界の年金制度を比較した最新の調査「2026年グローバル年金指数(Marsh CFA Institute Global Pension Index 2026)」で、香港がアジア2位(世界17位)にランクインしB評価となりました。日本の評価は香港を大きく下回りアジア6位(世界39位)でC評価となっています。グローバル年金指数は年金制度が老後の生活を支えられるか、将来も維持できるかなどを評価しています。

この調査は世界55の国・地域を対象に、年金制度を「十分性」「持続性」「健全性」の3つの指標で評価しており、総合スコアが80点以上が「A」、75~79点が「B+」、65~74点が「B」、60~64点が「C+」、50~59点が「C」、35~49点が「D」、0~34点が「E」と評価されます。

今回の調査で、香港は100点満点中71.2点のB評価を獲得。特に評価されたのが、年金制度の運営や規制、加入者の保護などを評価する「健全性」の項目で、89.4点を獲得しA評価となりました。

香港には「MPF」という年金制度があり、原則として会社と従業員がそれぞれ月給の5%ずつ(計10%)を拠出し、65歳以降に受取開始でき、一括引き出しもできます。積み立てたお金は金融商品などで運用されるため、運用成績によって将来受け取れる金額が変わります。

日本は100点満点中58点のC評価を獲得。日本の年金制度では厚生年金保険料率は18.3%で、これは会社と従業員が半分ずつ負担します。従業員本人の負担は9.15%で、毎月の給与やボーナスから天引きされます。日本の年金は何歳まで生きても一生涯支給される点が香港と大きく異なります。現役世代が納める保険料などを使って高齢者の年金を支える仕組みが基本ですので、単純に香港と比較することはできません。

アジアではシンガポールがトップでスコア82点のA評価を獲得しています。ランキングは以下のとおりです。

■アジア順位
1位 シンガポール:A、82.0点(世界4位)
2位 香港:B、71.2点(世界17位)
3位 マレーシア:C+、61.1点(世界35位)
4位 中国:C+、60.6点(世界36位)
5位 台湾:C、59.7点(世界37位)
6位 日本:C、58.0点(世界39位)
7位 韓国:C、56.4点(世界45位)
8位 ベトナム:C、54.6点(世界47位)
9位 タイ:C、52.2点(世界49位)
10位 インドネシア:C、50.7点(世界50位)

■世界順位
1位 オランダ:A、85.8点
2位 デンマーク:A、84.1点
3位 アイスランド:A、84点
4位 シンガポール:A、82点
5位 イスラエル:A、81.9点

香港がアジア2位となった今回のランキング。日本との評価の違いを知ることは、老後の資産形成について考えるきっかけになるのではないでしょうか。

https://www.mercer.com/insights/investments/market-outlook-and-trends/mercer-cfa-global-pension-index