香港はアジアでAIに最も悲観的、キャリア悪影響を予想

更新日:2026年08月12日
香港はアジアでAIに最も悲観的 20%がキャリア悪影響を予想

香港で働く人の5人に1人が、人工知能(AI)の普及によって自身のキャリアに悪影響が及ぶと予想していることが、大手人材会社ロバート・ウォルターズがアジア10市場の約5,000人の働く人と企業を対象に実施した調査で明らかになりました。AIがキャリアに与える影響について、香港はアジア10市場の中で最も悲観的な結果となっており、スキルの陳腐化や雇用喪失への懸念が背景にあります。

調査対象となったのは、香港、中国本土、台湾、日本、シンガポール、マレーシア、フィリピン、インドネシア、タイ、ベトナムの10市場です。また、「働く人」とは、スキルの高いプロフェッショナルとされています。アジア全体では、雇用主の58%が職場にAIを導入しており、働く人の93%が仕事で積極的にAIを活用しています。また、75%がAIによって自身のキャリアにプラスの影響があるとみています。

国・地域別では、中国本土が最も楽観的で、88%がAIによるキャリアへの影響をプラスと評価。次いでベトナムが83%、日本が80%となりました。

一方、香港では91%が仕事で積極的にAIを活用しているものの、AIがキャリアにプラスの影響を与えると回答したのは66%にとどまりました。20%はAIがキャリアにマイナスの影響を与えると回答しており、アジア10市場の中で最も高い割合となっています。

香港で働く人がAIに対する主な懸念として挙げたのは、スキルの陳腐化が41%、AIによる意思決定に対する責任が40%、雇用喪失のリスクが39%でした。AIの活用分野では、チャットボット・バーチャルアシスタントとリサーチ・情報収集がともに47%で最多となり、次いでデータ分析が37%となっています。

アジア全体では、AIの利用拡大に伴い、企業が人材を評価する基準にも変化がみられています。単に多くの仕事をこなす能力だけでなく、AIが生成した結果を管理、解釈し、適切に活用する能力が重視されるようになっています。雇用主が最も重視する能力は、批判的思考力・事実確認能力が61%でトップとなり、次いでデータ分析能力が58%、創造性が43%、倫理的な意思決定能力が34%、機械学習の専門知識が31%となっています。

今回の調査結果をまとめたレポート「Jobs of tomorrow: how AI is reshaping work, skills and hiring across Asia」は、ロバート・ウォルターズ香港のウェブサイト内「Insights」→「Hiring Advice」から、企業名やメールアドレスなどの情報を入力することでダウンロードできます。

https://www.robertwalters.com.hk