尖沙咀のバーで殺人事件 三合会関係者ら逮捕

7月25日(土)の夜から26日(日)未明にかけて、香港の尖沙咀(チムサーチョイ)にあるバーで、友人の誕生日パーティーに参加していた32歳の男性が、隣のテーブルの客と目が合ったことをきっかけにトラブルとなり、体の接触の末、相手グループから殴る蹴るの暴行を受けました。男性は病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。警察によると、加害者側には三合会(香港のマフィア組織)の背景があるとされ、これまでに12人が逮捕されています。
事件が起きたのは、尖沙咀(チムサーチョイ)・金馬倫道(キャメロンロード)26号の商業ビル「金壘商業中心」4階にあるバー「Club Revel」。日本の焼き鳥やシーフードを提供する店舗で、当日は午後9時半ごろから被害者ら数十人がプライベートパーティーを開いていました。
午後10時半ごろにバーが一般営業へ切り替わると、加害者グループが入店し被害者らの近くの席に着席。その後、双方の間でトラブルとなり、体の接触の末、被害者は約30秒間にわたって殴る蹴るの暴行を受け、その場に倒れて意識を失いました。頭部に重傷を負ったほか、左肋骨を骨折し、クイーン・エリザベス病院へ搬送。2度の脳手術を受け、集中治療室で治療が続けられていましたが、7月31日未明に死亡しました。
警察は数日間にわたり大量の防犯カメラ映像を解析し、九龍城・大埔・天水囲・荃湾・西環・薄扶林などで男女9人(24~46歳)を「傷害致傷」と「犯人隠避」の容疑で逮捕しました。被害者の死亡を受け、事件の容疑は傷害致傷から殺人へと切り替えられています。
また、三合会の一つ「和勝和」の幹部とされる40歳の男が自首し、殺人容疑で逮捕されました。この男は以前から複数のトラブルを起こしていたことで知られ、過去には配下のメンバーが尖沙咀・Minden Avenueのバーで選曲をめぐり100人以上が絡む乱闘騒ぎを起こしたほか、視線をきっかけに別の三合会組織「新義安」のメンバーと乱闘になるなど、同様の事件を繰り返していたと伝えられています。
繁華街のバーなどでは、酒に酔った客同士の些細なトラブルが重大事件へ発展するケースもあります。バーなどで飲食をする際は、周囲との不要なトラブルを避け、十分注意して行動することが大切です。
なお、被害者の男性はビジネスマンで、経営難に陥っていた美容院を自身のコンサルティングによって収益性の高い事業へと立て直したことから、「美容業界のマジシャン」として知られていたと伝えられています。