香港の個人住宅価格が下落傾向

香港政府の差餉物業估價署（不動産評価署）のデータによると、6月の香港の個人住宅価格指数は前月から1.1％下落（380.5ポイント）、2021年9月の歴史的な高値からみると4.4％下落しています。5月中旬から6月上旬にかけて住宅購入者の需要が減少し、売却希望者の間で値下げ競争がおこっています。

個人住宅の40平米未満の部屋の価格は前月比1.8％下落、40～69.9平米の部屋は0.5％下落、70～99.9平米の部屋は1.8％下落、100平米以上の部屋は1.6％下落。

380.5ポイントという値は「1999年の住宅価格を100」として計算されており、過去最高は2021年9月の398.1ポイント、過去最低は2003年7月の58.4ポイント。現在は2020年12月の379.9ポイントに近い値です。

大手不動産会社の利嘉閣地産（リカコープ）の調査責任者デレック・チャン氏は「0.75パーセントの金利上昇とコロナ感染者数のリバウンドによる影響だ。新築住宅が競争力のある魅力的な価格で販売されていることもあり、住宅価格の下落圧力はまだ緩和の兆しを見せていない。今月住宅価格はさらに1％下落することを予想する。年内にパンデミックが抑制され入境制限が解除されれば住宅価格が回復しそうだ」と解説しています。

■新型コロナ対策制限令が8月10日まで延長
香港政府が新型コロナウイルス対策の制限令の8月10日（水）までの延長を発表しました。

・レストラン
店内飲食は朝5時から深夜0時まで、1テーブル8人まで、収容人数100％、宴会人数120人まで。ライブパフォーマンスやダンスは禁止。

・バー、パブ、ナイトクラブ
営業時間は朝5時から深夜2時まで、1テーブル4人まで、収容人数75％まで。ライブパフォーマンスやダンスは禁止。入店24時間以内に取得した迅速抗原検査（RAT）の陰性結果を提示する必要あり。

・カラオケ、パーティールーム
営業時間は朝5時から深夜2時まで、1部屋8人まで、収容人数75％まで。

・麻雀／天九
営業時間は朝5時から深夜2時まで、1テーブル／1部屋8人まで、収容人数75％まで。

・浴場
営業時間は朝5時から深夜2時まで。

・その他
公共場所での集まりは4人まで。
公共場所（屋内、屋外）でのマスク着用。運動時はマスク着用免除。
公共娯楽場所、イベント会場、宗教施設は収容人数85％まで。
ワクチンパスのルールに従い各施設への入場にはワクチン3回接種が必要。

＜ 香港の新型コロナウイルスの状況 ＞
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日4,508人（入境時・隔離中の発見220人、香港市中感染4,288人）、感染者合計は352,752人（陽性者合計1,334,907人）、死者合計は9,488人、入院者数は1,390人となっています。

ワクチン接種者合計は1回目接種が6,765,094人（92.9％）（シノバック2,984,086人、ビオンテック3,781,008人）、うち2回目接種が6,509,640人（89.4％）（シノバック2,839,750人、ビオンテック3,669,890人）、3回目接種が4,554,508人（66.8％）（シノバック1,614,053人、ビオンテック2,940,455人）、4回目接種が198,790人（シノバック89,374人、ビオンテック109,416人）となっています。