キャリー・ラムがMPF相殺廃止案に署名

更新日:2022年06月17日
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MPF相殺

本日は、キャリー・ラム行政長官がMPF相殺廃止案に署名したこと、ジョン・リー次期行政長官は法制度の促進にかなり重点を置くと発言したこと、SF Expressは香港から中国本土に送るすべての小包を消毒するため7日間保管すると案内したことをお伝えします。

■キャリー・ラムがMPF相殺廃止案に署名
香港メディアnow新聞は、キャリー・ラム行政長官がMPF相殺廃止案への署名を完了し、本日にも官報に掲載されることを伝えました。また、キャリー・ラム行政長官は「国家安全法、選挙制度の改正に加えて、5年間の任期で3番目に重要な法案である」とも話しているようです。

現在は、従業員の退職時に支払われる解雇補償金や長期服務金はMPFから補填ができる仕組みとなっていますが、2025年以降に採用された従業員に対してはMPFから補填ができなくなるとみられています。

■次期行政長官、法制度の促進に重点を置く
7月1日に香港の行政長官に就任する李家超(ジョン・リー)が、昨日のフォーラムで「香港の法制度の促進にかなり重点を置く。法の支配と司法の独立に対する取り組みは、香港への信頼の鍵であり、国際金融ハブとしての長期的な繁栄と安定に重要である」と述べました。

香港の現在の行政長官であるキャリー・ラムは同フォーラムで「北京の介入、つまり国家安全法の制定と選挙制度の見直しがおこなわれていなければ、一国二制度の脱線と香港政府が麻痺していた可能性があった。後継者(李家超)にバトンを渡し、真に重要な中央政府の主導により、将来の香港が政治的に安定すると安心させたい」と述べました。

■SF Express中国行きの小包を7日間保管
宅配サービスを提供するSF Express(順豊エクスプレス)は、香港およびマカオから中国本土に送る「すべての小包を消毒するため7日間保管する」ことを案内しています。その他にもSF Expressは現在、香港から中国の一部地域(上海市や浙江省など)への配達を一時停止しています。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日1,179人(入境時・隔離中の発見94人、香港市中感染1,085人)、感染者合計は334,215人(陽性者合計1,222,987人)、死者合計は9,392人、入院者数は422人となっています。

ワクチン接種者合計は1回目接種が6,728,189人(92.4%)(シノバック2,958,871人、ビオンテック3,769,318人)、うち2回目接種が6,404,482人(88.0%)(シノバック2,762,269人、ビオンテック3,642,213人)、3回目接種が4,213,066人(62.1%)(シノバック1,401,640人、ビオンテック2,811,426人)、4回目接種が133,898人(シノバック60,879人、ビオンテック73,019人)となっています。