香港の新型ウイルスに関連する最新情報

更新日:2020年02月10日
LINEで送る
Pocket

エアロゾル

中国国内での新型コロナウイルス感染者は40,171人(前日より3,062人増加)、死者908人(91人増加)と発表されました。香港では新たに10人の感染が確認され感染者は36人となっています。香港では8日(土)から、中国からの入境者全員に14日間の隔離措置を実施しており、2日間で918人(うち香港人814人)が自宅、ホテル、政府の隔離施設での待機を命じられています。

■親族19人で火鍋を楽しみ9人が感染
香港の観塘(クントン)でパーティールームを借りて、火鍋とバーベキューを楽しんだ親族19人のうち9人が新型コロナウイルスに感染したことが分かりました。感染者は24歳の男性、祖母、母、父、叔母2人、いとこ3人とのこと。衛生署の張竹君主任は「人の集まりは減らした方がよい。箸は共有しない方がよい」と注意喚起をしています。

■新型ウイルスはエアロゾル感染するとの主張
8日、上海市民政局の曽群副局長は「新型コロナウイルスはエアロゾル感染」すると発表しました。エアロゾル感染とは、飛沫が空気中で混ざり合って形成された微粒子を吸入することで感染することをいいます。一方、中国の国家衛生健康委員会の専門家はエアロゾル感染については証拠がないとし「主な感染経路は飛沫感染・接触感染。エアロゾル感染や排泄物からの感染については更に研究が必要」としています。昨日より武漢市では、ウイルス拡散リスクを下げるため、1日2回の市内消毒を開始しています。

■SARSを超える経済影響の可能性
財政司司長の陳茂波氏は公式ブログにて「新型コロナウイルスの感染流行による経済への悪影響は2003年のSARS流行時よりはるかに深刻となる可能性がある。失業者が増える可能性がある。ここ数か月は小売業とケータリング業が最も打撃を受けている」などと伝えました。

■吉野家5店舗を閉店。家賃は30%下落
香港の吉野家は、デモと新型コロナウイルスの影響を受けて売り上げが減少したため、5店舗を閉店することを発表しました。すでに閉店した「銅鑼湾の京都廣場」と4月末に閉店予定の「旺角の豉油街」の2つの物件は、30%ダウンの家賃でテナント募集をおこなっています。