放射能規制地域の日本食品が台湾経由で香港へ?

更新日:2015年03月26日
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香港では、日本で起こった東日本大震災以降、放射能汚染が懸念される地域(福島、茨城、栃木、千葉、群馬の5県)で生産・製造された一部食品の輸入規制が未だに行われています。しかしこれら食品の一部が、台湾経由で未検査で輸入されている可能性があるとして、香港の各紙が取り上げています。

台湾は、前述の5県で生産・製造された全ての食品が輸入禁止となっています。そのため台湾では、規制地域で製造された食品を輸入するために、一部の業者が偽りの製造地ラベルを貼って、輸入を行っていたようです。現在、台湾食品薬物管理署が取り調べを行っておりますが、台湾通関前にラベルが貼られていたため日本側に協力者がいる可能性が高いとのことです。

香港では、規制地域で生産された野菜・果物・乳製品等は輸入禁止とされていますが、その他の商品は放射能検査により、輸入が可能となっています。しかし台湾経由で輸入された日本食品は、この放射能検査行われていない可能性があるため、香港市民が心配の声を上げています。

これに対して香港のスーパーでは、日本からの直輸入や台湾経由で輸入された商品であっても放射能汚染の心配はないと発表しています。また、香港食物環境衛生も、日本から輸入される食品に対して毎日放射能測定を行っているため問題ないとしており、今後、包装上のラベルについても、関連業者が提出する申請内容と齟齬がないか検査を強化するとしています。‏