飲食店での犬同伴がスタート!香港政府がルールを発表

香港政府は、本日2026年7月9日から始まる飲食店への犬の同伴入店制度にあわせ、利用者や店舗側が守るべきルールを発表しました。昨日時点で約900店舗が許可手続きを完了しており、今後さらに増える見込みです。以下に「3つの主なルール」、「知っておくべき対応」、「今後の見通し」、「飲食店向けのガイドライン」についてお伝えします。
■3つの主なルール
1. リード規制:犬は1.5メートル以内のリードで大人が確実に制御するか、固定物につなぐ必要があります(大人1名につき犬2匹まで同伴可能)。一時的に席を離れる場合は、スタッフへ申し出る必要があります。
2. 入店禁止犬種:香港法例第167D章「危険犬規則(危險狗隻規例/Dangerous Dogs Regulation)」で定める闘犬種(ピットブルテリアや土佐犬など)や、裁判所が危険と認定した犬は入店不可。
3. 衛生管理:犬をテーブルの上に乗せることは禁止されています。店内で排泄した場合は、直ちに清掃・消毒を実施する必要があります。また、店の再利用可能な食器を犬に使用させることは禁止されており、使い捨ての非プラスチック製食器のみ使用できます。
なお、飲食店が12か月以内に3回許可条件に違反した場合、食環署は犬同伴許可を取り消すことができます。
■知っておくべき対応
・犬が人を噛んだ場合はどうすればいいですか?
飼い主は直ちに警察へ通報し、犬を適切に拘束する必要があります。レストラン側は飼い主に通報を促し、必要に応じて警察や保険会社へ連絡して法的手続きや賠償対応を進めます。また、関係者の同意を得た上で飼い主と負傷者の連絡先を記録し、所定の様式を2営業日以内に食環署へ提出する必要があります。
・犬の排泄物はどのように処理すべきですか?
飼い主は排泄物を速やかに回収・密封し、犬専用のゴミ箱などへ処分する必要があります。その後、レストランスタッフへ申し出て点検・消毒を受け、片付け後は手洗い・消毒を行います。飼い主が清掃を拒否した場合や、合理的な時間内に衛生状態を回復できない場合は、レストラン側が対応できます。清掃料金を請求する場合は事前に明示する必要があり、手袋やビニール袋、消毒用品などを用意することも推奨されています。
・犬が迷惑行為をした場合は退店すべきですか?
飼い主は、他の客や犬に飛びつくなどのトラブルを防ぐため、常に犬の行動に注意を払う必要があります。犬が制御不能になったり、過度に興奮したり、攻撃的になった場合は、店外へ連れ出して安全を確保してください。吠え続ける場合は、一度店外で落ち着かせ、改善してから再入店することが推奨されます。改善しない場合は、その日の利用を控えるべきとされています。レストラン側は、一時的な退店を求めたり、早めに退店する利用者へテイクアウトを案内したりすることもできます。
■今後の見通し
業界関係者は、犬同伴許可を受けた飲食店の収益が20%増加すると予想しています。収益の増加により、テナントの賃料支払能力が高まり、路面店の空き店舗の減少や賃料水準の維持につながるとの見方が出ています。
■飲食店向けのガイドライン
・対象は、レストランライセンスを保有し、床面積20平方メートルを超える飲食店。
・鍋料理店と焼肉店は、安全上の理由から申請不可。
・申請費用は140香港ドル。
・許可を受けた店舗は、入口に犬同伴可能であることを示す指定の標識(准許狗隻進入食肆/Food Premises Permitted for Dog Entry)を見やすい場所に掲示。
・店舗側は、犬の同伴を認める曜日や時間帯、犬同伴エリア、犬が店内を汚した場合の清掃費用などを独自に設定可能。ただし、その内容は入口やメニュー、ソーシャルメディアなどへの明記が必要。