香港政府が英国、ドイツ、中国のワクチンを調達

更新日:2020年12月24日
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ワクチン接種

本日は、香港政府が英国、ドイツ、中国が開発する3種類のワクチン合計2,250万回分を供給予定であること、香港入境者の隔離期間が必要に応じて最大28日間となること、27日に屯門~空港のトンネルが開通すること、の3つの話題をお伝えします。

■英国、ドイツ、中国のワクチンを調達
香港政府は、英大手製薬会社のAstraZeneca(アストラゼネカ)と英オックスフォード大学が共同開発した新型コロナウイルスワクチン750万回分の調達に合意し、2021年後半に調達が見込まれています。このワクチンは2回接種する必要があるため375万人分に相当します。他にも、香港政府は中国の製薬会社Sinovac(シノバック)から750万回分、ドイツのBioNTech(バイオンテック)と中国のFosun Pharma(復星医薬)から750万回分、合計で2,250万回分のワクチンを調達予定であり、早ければ1月に一部(100万回分)が中国から届く見込みです。香港政府はさらに750万回分を調達する4つ目の供給元も探しています。

これらの3種類のワクチンは香港ではまだ使用が承認されていませんが、立法会では緊急使用の承認に関する議論がおこなわれているようです。なお、ワクチン接種者に副反応が出た場合は、香港政府が経済支援をおこなうとしています。

■香港入境者の隔離を最大28日間
英国で感染力の強い新型コロナウイルスの変異種が急速に広がっていることを受け、香港政府は、香港入境者の隔離期間を必要に応じて最大28日間まで延長できるよう法改正をおこないました。すでに本日0時より、立法会から食物及衛生局に権限を与えています。

香港政府は、「現時点で変異種の潜伏期間が従来のウイルスより長いという証拠はないが、潜伏期間が14日間より長い場合があるという専門家の助言を考慮した」とコメントをしました。

■27日に屯門~空港のトンネルが開通
新界北西部の屯門と、香港国際空港のある赤鱲角を結ぶ海底トンネルが12月27日(日)午前8時に正式に開通します。屯門と空港の間を走る龍運バスの5路線(A33、A33X、E33、E33P、NA33)と、新しく洪水橋と空港の間を走る龍運バス(A34)の計6路線が、12月28日(月)よりトンネルを通行し、運賃は12~28香港ドルとなります。

< 香港の新型コロナウイルスの感染状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は一昨日63人、昨日53人、感染者合計は8,354人、退院者合計は7,112人、死者合計は133人となっています。衛生署は、英国から帰国した留学生2人の検体から変異種が検出されたと報告しています。