キャセイでトラブル続く、一方で燃油サーチャージは値下げ

今週の航空関連ニュースでは、キャセイパシフィック航空で着陸復行時の機体後部の接触事故や航空管制との一時的な交信途絶など、トラブルが続きました。一方で、7月16日から燃油サーチャージが約17%引き下げられるなど、利用者にとっては明るい話題もありました。
また、香港政府は2025年10月1日に航空旅客出発税を80香港ドル引き上げて以降、20億香港ドル以上の税収を確保したと明らかにしています。香港の航空旅客数は、新型コロナウイルスのパンデミックで2023年に3,950万人まで落ち込んだものの、2025年には6,100万人まで回復し、2026年も最初の5か月間で2,770万人を記録するなど、回復基調が続いています。
◯着陸やり直し中に機体後部が滑走路に接触
7月3日(金)、キャセイパシフィック航空の成田発香港行きCX509便が、悪天候のため着陸をやり直す「着陸復行(ゴーアラウンド)」を行った際、機体後部が滑走路に接触する事故が発生しました。香港の民間航空局(CAD)は、同航空会社に報告書の提出を求めています。機体はその後無事に着陸し、乗客・乗員にけがはありませんでした。現在、機体の点検・修理が行われており、修理後に運航を再開する予定です。
◯航空管制との連絡が一時途絶え戦闘機が緊急出動
7月4日(土)、キャセイパシフィック航空の香港発ロンドン行きCX257便が、ルーマニア上空で一時的に航空管制との連絡を失い、NATOの緊急対応態勢が発令されました。これを受け、ルーマニアと国境を接するハンガリー空軍の戦闘機が緊急出動しましたが、その後航空管制との連絡は再開され、同便はロンドン・ヒースロー空港へ予定通り到着。戦闘機も基地へ帰還しました。
香港プロ航空パイロット協会は、航空管制との交信が一時的に途絶えることは世界的にも珍しくなく、原因は周波数の設定ミスや機器の不具合などが多いと説明しています。また、今回戦闘機が出動した背景には、ウクライナ紛争地域に近い空域という特殊な事情があった可能性が高いとしています。
◯7月16日から燃油サーチャージを約17%引き下げ
7月16日(木)から、キャセイパシフィック航空は燃油サーチャージを約17%引き下げます。長距離便は1,164香港ドルから965香港ドル、中距離便(南アジア)は541香港ドルから448香港ドル、短距離便は290香港ドルから241香港ドルへ値下げされます。一方、中国本土行きは165香港ドルで据え置きとなります。
同航空会社は、燃料価格の変動に対応するため、燃油サーチャージを2週間ごとに見直すとしています。