深センにコストコがオープンし香港人が殺到

更新日:2024年01月15日
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会員制大型スーパー

香港から日帰りでアクセスできる中国深圳(深セン)の龍華区に会員制大型スーパー「Costco(コストコ)」が1月12日(金)にオープンしました。総面積は44,500平米で売場面積は15,000平米、食料品、家庭用品、化粧品などあらゆる商品が揃っており、大容量で高品質な商品を低価格で購入できます。フードコートやライブクッキングの料理を楽しめるコーナーもあり、香港の各メディアでは多くの香港人が週末コストコに殺到したと伝えています。

コストコはアメリカ発祥の会員制倉庫型店で、高品質な商品とサービスを可能な限り低価格で提供し続けることをモットーにしています。会員制であるため入店には会員カードが必要(日本のコストコの年会費は4,840円)ですが、世界共通の会員カードであるため日本の会員カードをお持ちであれば深センの店舗にも入店できます。最近は物理的なカードではなくスマホアプリでデジタルメンバーシップカードを取得できるようになりました。

コストコ深セン店は中国で6店舗目となります。2019年に上海に1号店をオープンした際には、買い物客が殺到したことで安全のために早めの閉店としたことが話題となりました。深セン店でも入店までに最低3時間はかかるなどの混雑ぶりをみせたようです。

香港メディアSCMPでは「オープンから2日経っても大量購入は続き、香港のバーゲンハンターたちがスーツケースやぬいぐるみのセット、液体洗剤、イチゴやクロワッサンに至るまで、あらゆる商品の安売り品を購入した」と伝えています。米CNNでは「トイストーリー3に登場する悪役ロッツォ・ハグベアの5フィート(約152cm)のぬいぐるみが人気で、ソーシャルメディアには巨大なクマを持ち帰る人々の画像が溢れていた。サイズが半分以下の小さいバージョンは数時間以内に完売した」と伝えました。

コストコ中国のゼネラルマネージャーであるPrudence Jang氏は記者会見で「コストコは香港に店舗をオープンする可能性を検討している。ただし、適切な場所を見つけるのが難しいため時間がかかるかもしれない。それまで香港人は引き続き深センを訪れ、コストコのファミリーサイズ商品を楽しむことができる」と話しました。

なお、香港イミグレーションのデータによると1月12日と13日の2日間にかけて香港から約50万人が中国を訪れたとのこと。香港から深センのコストコへ向かうことのできる主要ルートである落馬洲から入境した香港居住者の数は、2日間で14万3,000人となりました。