香港の失業率が11ヶ月連続で改善

更新日:2023年04月26日
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香港の失業率が11ヶ月連続で改善

本日は、2023年1月~3月の失業率は3.1%で11ヶ月連続で改善していること、統計局が2023年3月の貿易統計を発表し第1四半期の輸出額は17.7%減で輸入額は12.7%減となったこと、中国ゴールデンウィークで香港のホテル予約は70%を超え繁華街ではほぼ満室となっていることをお伝えします。

■香港の失業率が11ヶ月連続で改善
香港政府の統計局が2023年1月~3月の失業率を3.1%と発表しました。前回(2022年12月~2023年2月)の3.3%から0.2%改善しており、失業率は11ヶ月連続で改善しています。失業者数は前回の115,700人から600人減少して115,100人となっています。

労工及福利局の孫玉菡局長は今後の見通しについて「香港内の経済活動やインバウンド観光の継続的な復興に伴い、労働市場はさらに改善するはずだ。また、今月から始まる電子消費券の支給も助けになるだろう」と話しています。

■第1四半期の輸出17.7%減、輸入12.7%減
香港政府の統計局が2023年3月の貿易統計を発表しました。輸出額は前年比1.5%減となる3,672億香港ドル、輸入額は0.6%減の4,078億香港ドルとなりました。また、第1四半期(2023年1月〜3月)では、輸出額は前年同期比17.7%減、輸入額は12.7%減と発表されました。

2023年3月の香港からアジアへの輸出額を国別にみると、前年同月比でフィリピンへは12.7%減、中国本土へは9.8%減、シンガポールへは4.3%減、マレーシアへは3.3%減、日本へは1.7%減。タイへは17.0%増、韓国へは14.8%増、台湾へは6.4%増となっています。

輸入額では、韓国からは36.2%減、シンガポールからは25.6%減、マレーシアからは18.3%減、台湾からは17.2%減、日本からは10.2%減。中国本土からは16.9%増となりました。

■GW中、香港は多くの中国人旅行客で賑わう
中国本土では労働節前後となる4月29日(土)〜5月3日(水)がゴールデンウィーク5連休となります。連休中に香港を訪れる旅行客が多いため香港のホテル予約は70%を超えており、繁華街ではほぼ満室となっていると香港酒店業主聯會(香港ホテルオーナー連合会)執行総幹事の徐英偉が伝えています。

香港旅遊業議会は、4月29日(土)〜5月6日(土)の期間に中国本土から60万人以上の観光客が香港を訪れると見積もっており、うち80%以上が個人旅行だと見積もっています。香港インバウンド旅行社協会では、100〜200の団体ツアーが訪れると見積もっています(コロナ前の2019年は500〜600団体)。

香港ではガイドやドライバー、団体ツアーを受け入れるレストランなど観光業界で人手不足が続いており、ゴールデンウィーク期間の対応が心配されています。