多くの香港人が行方不明、東南アジアで誘拐

更新日:2022年08月18日
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2022年から香港人や香港居住者の17人が、タイ、ミャンマー、カンボジア、ラオスで行方不明となり、12人が救出され5人は行方不明であると香港イミグレーションが明らかにしました。魅力的な誘いを受けて現地に訪問し、誘拐された後、暴行や強制労働をさせられ、身代金を要求されるなどの事件が起こっています。

タイ経由の事件では、香港人向けにタイで月収30,000香港ドル(約52万円)と渡航費用の負担という求人広告がソーシャルメディア上で出回りました。人身売買業者が、騙された渡航者をタイで誘拐・監禁してミャンマーやカンボジアに連れていき違法労働や高額な身代金を要求する手口があるようです。

同じくタイ経由の事件では、28歳男性がインターネットで知り合ったガールフレンドが購入したバンコク行きのチケットでタイ入国後、何者かに携帯電話とパスポートを奪われて車やボートでミャンマーまで移動。電話詐欺などの違法労働を強制され、6~7人組からスタンガンなどで1ヶ月間の暴行を受けたようです。この男性は家族が身代金を支払ったことで解放されました。男性の証言によるとトイレもない場所で、複数名が暴行を受けていたとのこと。

その他、カンボジアが関係する事件は、真偽は明らかではありませんがシンガポールの大手銀行であるDBS銀行のカンボジア支店がオープンするという求人募集があったようです。

香港メディアの頭條日報では「行方不明となっている香港人は、タイとミャンマー東部カレン州の国境にある三不管地帯(各国政府の権力が及ばない無法地帯)に閉じ込められ、詐欺の強要、拷問、臓器売買のための殺害がおこなわれる可能性がある。三不管地帯はKK Parkと呼ばれる人身売買組織や地元の武装グループが管理しており逃走者は射殺される」と伝えています。The Standardでは、「先週、KK Parkの運営者の一人の中国人男性She Zhijiang(40歳)が、中国政府から10年間逃亡し東南アジアで違法オンラインカジノ運営やミャンマーでの臓器売買・人身売買を運営していた容疑でタイ警察に逮捕された」と伝えています。

香港当局は、これらの事件を非常に重視しており、行方不明者を積極的に追跡しています。海外にいる香港人や香港居住者が政府支援を必要とする場合は、イミグレーションの24時間対応のヘルプライン「電話番号 (852) 1868」に電話することができます。香港人だけでなく台湾人もカンボジアなどで強制労働させられているという事件が起こっていますので国籍に関係なく注意が必要です。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日5,757人(入境時・隔離中の発見194人、香港市中感染5,563人)、感染者合計は368,571人(陽性者合計1,432,837人)、死者合計は9,584人、入院者数は1,875人となっています。

ワクチン接種者合計は1回目接種が6,789,140人(93.2%)(シノバック3,002,514人、ビオンテック3,786,626人)、うち2回目接種が6,548,356人(90.0%)(シノバック2,865,692人、ビオンテック3,682,664人)、3回目接種が4,756,859人(69.6%)(シノバック1,729,315人、ビオンテック3,027,544人)、4回目接種が258,318人(シノバック116,397人、ビオンテック141,921人)となっています。