香港衛生署、ジカウイルス感染に注意と呼びかけ

今週の香港の天気予報は毎日雨となっており、気温も30℃近く蒸し暑い日が続くことになりそうです。香港衛生防護中心は、「降水量と気温は例年より高めで、蚊によるジカウイルス感染に十分注意する必要がある。」と市民に呼びかけています。

香港でのジカウィルス感染者は確認されていませんが、今週はベトナムや広東省での感染が報告されています。ジカウイルスを持った蚊に刺されて感染すると、妊娠中の女性の場合では生まれてくる赤ちゃんが小頭症となる可能性があるようで、世界的に危険なウイルスとして捉えられています。感染者の症状自体は通常の風邪とあまり変わらないようです。

もともとジカウイルスはブラジルを中心とした中南米で感染が確認されていたウィルスですが、去年から急速に拡大し、世界中で感染が報告されています。アメリカやヨーロッパなどでは、性交渉による感染も確認されているようです。

香港衛生防護中心は、ジカウイルスだけでなく、同じく蚊から感染するデング熱にも注意をおこなうように呼びかけています。蚊に刺されないよう、長袖を着用したり虫よけを使用するなど注意しておくほうがよさそうです。