HSBC銀行の香港本社移転が中止

更新日:2016年02月15日
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HSBC銀行の香港本社移転が中止

昨年4月、イギリスの銀行税引上げに対抗するため、HSBC銀行の親会社であるHSBCホールディングス(以下「HSBC」)がロンドン本社から香港を本社として移転する計画があると発表されていましたが、昨日その計画を中止したとHSBC幹部が伝えました。

移転計画が中止となった理由は、近年の香港は経済や政治面などで中国の影響を大きく受けており、HSBCの株価も昨年4月から30%以上も低下したためだと伝えており、その間にアメリカやパリを本社とする計画もあったようですが、イギリス政府が昨年7月に「銀行税を段階的に引き下げる計画がある」と発表したため、今後も金融センターのロンドンを本社として継続していくことを決定したようです。

またHSBCは、ロンドンを本社としてもアジア中心のビジネスは変わらず、珠江デルタ(香港、広州や深センなど)と東南アジアへの投資を積極的におこなうと強調しているため、HSBC銀行自体の大きな方針の変化はないようです。

(HSBCが本社移転を検討することになった理由については昨年の記事(https://hongkong-bs.com/topics/20150420/)をご覧ください。)