MERS感染疑惑者、香港に入国

更新日:2015年05月29日
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新型SARSと呼ばれているMERS(中東呼吸器症候群)に感染の疑いのある韓国人男性が、26日に香港へ入国し中国恵州へ向かいました。そのため香港でも感染患者が出るのではないかと大騒ぎになっています。(香港各紙)

MERSは、新型コロナウイルスによって引き起こされる感染症で、肺炎を主な症状としています。世界保健機関(WHO)が5月18日に発表したところによると、1,118名のMERS確定感染者のうち少なくとも423名が亡くなっており、致死率は約38%となります。

今回の事件の発端は、中東に滞在していた68歳の韓国人男性が、韓国帰国後の今月20日にMERSを発症したことが始まりでした。28日現在、韓国では医療関係者を含めて7名にまで感染者が増えています。

今回、香港経由で中国に入国した韓国人男性の父親がMERS感染者の1人であり、父親を見舞った数日後に発熱を訴え韓国の病院で診察を受けていたにも関わらず、周りにはMERS患者接触の事実を伏せ、香港へ渡航してきました。その後、香港イミグレーションで発熱が分かったため質問を受けましたが、「MERS患者に接触はない」などと回答し、中国行きバスに搭乗してしまいました。

現在、韓国人男性は中国恵州の指定病院で隔離され、検査と治療を受けています。今朝29日のニュースでは1回目の検査では陽性反応が出たと報道されています。

MERSの潜伏期間は、2-14日と言われています。帰宅後は、手洗い・うがい、そしてしっかり睡眠を取るよう心掛けるようにしてください。‏