香港初のロシア政府公認スーパーがオープン

ロシア政府公認のスーパーマーケット「俄有貨(Siberia Taiga)」が、3月15日(土)に旺角(モンコック)の西洋菜街でオープンしました。店舗面積は約1,300平方フィート(約120平方メートル)で、健康食品、バス用品、アルコール飲料など多彩な商品が揃っています。開店初日には、巨大なクマのマスコットやロシア音楽に惹かれて多くの人が訪れました。
俄有貨では、ユニークな商品が取り揃えられています。ソビエト連邦が開発したアサルトライフル「AK-47」の形をしたボトル入りブランデー、プーチン大統領が使用しているものと同じデザインのティーセット、カフェイン配合のバストケアジェル、ロシア産冷凍タラバガニの脚など、香港では珍しい商品が販売されています。
食品は比較的リーズナブルな価格設定で、最も安い商品は「バナナ共和国 バナナチョコレート(90グラム)」の21香港ドル(約400円)。高級食材のキャビアも50グラム缶で659香港ドル(約12,600円)と、香港市場の相場より手頃な価格です。一方、アルコール類は高価格帯の商品が多く、AK-47型ボトルのブランデーは1,599香港ドル(約30,580円)で販売されています。一部の市民からは「中国本土のロシア系スーパーでは価格が半額ほどで安い」との声も聞かれています。
責任者は、「ロシア領事館やロシア輸出センターの関係者も開幕式に参加し、当店は香港で唯一のロシア政府公認スーパーである」と説明。また、「香港独自の品揃えで、中国本土のロシア系スーパーでは購入できない商品が多い」と強調しました。
香港のニュースメディア「香港01」は、「深圳など中国本土のロシア系スーパーでは、一部の商品が実際には中国東北地方で製造されていると報じられている。しかし、記者が香港の俄有貨の商品を確認したところ、すべてのパッケージに『原産地:ロシア』と明記され、製造元および包装業者のロシアの住所も記載されていた」と伝えています。