香港に個人旅行ができる中国の都市が59に増加

更新日:2024年05月13日
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中国人の個人旅行

中国本土から香港に個人旅行で訪れることができる中国人は、これまで51都市に永住戸籍のある中国人と制限されていましたが、5月27日(月)より8都市追加されて合計59都市となります。中国人の団体旅行については都市に制限なく香港に訪れることが可能です。

追加された8都市は、山西省の省都である太原市、内モンゴル自治区の省都であるフフホト市、黒竜江省の人民政府所在地であるハルビン市、チベットのラサ市、甘粛省の省都である蘭州市、青海省の省都である西寧市、寧夏回族自治区の首府である銀川市、新疆ウイグル自治区の首府であるウルムチ市となります。全59都市は「港澳個人遊」と検索しWikipediaで確認することができます。

中国本土から香港への中国人の個人旅行は、2003年7月28日から始まった「港澳個人遊(Individual Visit Scheme)」という個人旅行制度に従わなくてはなりません。この制度が開始される前は、中国本土の中国人は団体ツアーまたはビジネスビザでのみ香港への訪問が許可されていました。

個人旅行制度により許可された都市の住民は、有効期間3ヶ月または1年間で、有効期間内に1回入境できる「一次ビザ」または2回入境できる「二次ビザ」を取得でき、1回につき最大7日間、香港に滞在することができるようになります。なお、香港と隣接する深セン市の居住者は特別に1週間に1回まで香港に個人旅行ができる制度があります。

香港政府のポール・チャン財政長官は「中国本土の個人旅行制度が59都市に拡大されることで、香港で宿泊客が増加し、飲食、小売、ホテル業界の活性化につながる」と自身のブログで述べました。