環境局がスーパーではプラスチック容器の使用可と発表

更新日:2024年04月25日
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テイクアウト

香港政府の環境及生態局(環境局)はフェイスブックページで「小売スーパーマーケットで販売されるテイクアウト寿司などの食品は、透明のプラスチックの箱やプラスチックのカバーに入れても良い。」と発表しました。香港ではプラスチック容器の使用規制が始まり、DON DON DONKI(ドンドンドンキ)では寿司や調理済食品の容器を紙箱へと変更対応していました。

環境局は「スーパーマーケットでは、テイクアウト寿司を買って、その場で食べると店内飲食だと判断され、プラスチック容器規制の対象になるとを心配している。しかし、テイクアウト目的だったがお腹が空いたのでその場で食べたというのはテイクアウトとみなされるため、プラスチックの箱やカバーを使用することができる。」と説明しました。この説明について多くの市民から「もう少し明確なガイダンスをしたほうが良い」とのコメントが寄せられています。

また、香港中文大学の元化学講師である鄺士山(Dr. K. Kwong)は「紙の中には100以上の有害な化学物質が含まれている。紙の製造には酸(H2SO4)、アルカリ(NaOH)、漂白剤(Cl2、Cl2O、SO2)、蛍光剤、防腐剤、充填剤などの様々な化学物質が使用されるため、紙製の食器は使いたくない。紙は印刷や筆記目的で使用する場合には問題ない」とソーシャルメディアで紙製食器の使用の安全性に疑問を投げかけています。

香港での使い捨てプラスチック容器規制は2024年4月22日から段階的にスタートしており、第1段階(現時点)では使い捨てのプラスチック容器は店内飲食のみ提供禁止、テイクアウトでは許可となっており、第2段階(暫定2025年)では店内飲食とテイクアウトの両方で提供禁止となる予定です。規制対象の詳細は当社過去記事もご参考ください。
https://hongkong-bs.com/topics/20240419/