香港の「かつや」全店閉店か
とんかつ・カツ丼チェーンの「かつや」が、香港の全店舗の営業を停止しました。かつやは2012年に香港へ進出し最盛期は13店舗を展開していましたが、昨年から規模を縮小しており、今週月曜日には残っていた5店舗全ての営業停止が確認されました。現時点では公式な閉店発表はおこなわれていませんが、日本公式サイトから香港の支店住所も削除されており、香港からの完全撤退が噂されています。
かつや(香港での店名はCa-Tu-Ya 吉豚屋吉列豬扒專門店)は、香港でとんかつやカツ丼といった日本のソウルフードを手頃な価格で提供。日本より若干割高ながら和食店の中では割安な価格帯で会社員や学生を中心に人気を集めていました。うどんとのセットメニューも用意するなどローカルニーズに対応し、順調に成長したものの、近年の厳しい小売・飲食環境の中で経営が悪化していたとみられます。
激化する競争の中、同チェーンは今年1月に朝食セット50%オフのプロモーションを導入。サテービーフヌードルのセットを21香港ドルで提供するなど、大幅な割引をおこなっていました。一方、香港メディア星島頭條は「会社は給料すら払えない状態だと従業員が打ち明けていた」というネットユーザーの投稿を報じています。香港メディアの星島頭條は、火曜日にかつやの全5店舗へ連絡をしましたが、いずれも応答がなかったとしています。
閉店のニュースはオンライン上で瞬く間に広まり、長年の常連客から驚きと落胆の声が相次ぎました。一貫した料理の質と手頃な価格、そして日本の大衆的な食堂の雰囲気を惜しむ声も多く聞かれました。
なお、かつやの展開をおこなうアークランドサービスホールディングス株式会社は、同じグループ傘下の唐揚げ店「からやま」を香港で展開しています。からやまは黄大仙、荔枝角、荃湾の3店舗が営業中で、特に閉店の動きはみられていません。
