香港の赤いミニバス100台が差し押さえ

更新日:2024年02月23日
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ミニバスライセンス

香港の主要な公共交通機関の一つである赤いミニバスが、ここ3年間で約100台差し押さえられており、2025年末までには更に100台が差し押さえられるとニュースになっています。

香港では赤いミニバスのライセンスは投資対象となっており、車体などの一式を投資会社から購入してドライバーに貸し出し収入を得る仕組みとなっています。しかし、ミニバスの運営悪化や市場環境によりライセンス価格が大幅に下落したため、金融機関から借り入れたローンを返済できない所有者が増加しているようです。

香港のタクシー&ミニバス商総会(香港的士小巴商總會)の理事長である周國強は「ミニバスのライセンスは、ピーク時に700万香港ドルで取引されていたが、現在は約1割の70万〜100万香港ドル程度まで下がっている。香港には赤いミニバスが約1,000台あるが半数が運行していない。所有者がライセンスの取得のために借りたローンを支払えていないことが原因だ。香港政府の救済措置がなければ、来年中に更に100台以上の差し押さえにつながる可能性がある」と話しました。

香港メディアThe Standardは「ミニバスのライセンスの価格の下落原因は、米国が利上げを続けていることと、新型コロナウイルスのパンデミックがミニバス運営に影響を及ぼしたこと」と伝えています。

香港ミニバスオーナー&ドライバー協会の会長は「パンデミックの影響でミニバス事業は過去3年間で50%減少しており、新たな地下鉄MTR路線の開通が紅磡や九龍城などの地域での運行に大きな影響を与えている。現在、ミニバスの貸し出し料金は1日あたり400香港ドルまで下がっている。貸し出し料金で費用の元が取れない場合、一部のオーナーはローン返済を滞納するという手段に出ている」と話しました。なお、オーナーには自動車保険やメンテナンス費用が費用としてかかります。