行政長官選挙に李家超が出馬表明

更新日:2022年04月07日
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着陸禁止

本日は、次期行政長官(香港のトップ)を決める選挙に李家超(ジョン・リー)が出馬を表明したこと、6つの航空会社の一部の路線が着陸禁止となったこと、現行のコロナ対策制限令が4月20日まで延長となったことをお伝えします。

■行政長官選挙に李家超が出馬表明
昨日、現香港政務司司長で警察副長官および保安局副局長の経歴のある李家超(ジョン・リー)氏が記者会見を開き、次期行政長官(香港のトップ)を決める選挙に出馬することを公式に表明しました。李家超氏は、政務司司長を昨日辞任し、出馬の準備を進めているようです。各香港メディアは「李家超が唯一の候補者となる」との予測を伝えています。

■6つの航空会社の路線が着陸禁止
海外からの入境に関する措置が緩和された4月1日以降、すでに6つの航空会社の一部の路線が着陸禁止となっています。これは「同じフライトで3人以上の陽性者が出た場合、その航空会社のその路線を1週間着陸禁止する」という規則に従い、エミレーツ航空(ドバイ発とバンコク発)、大韓航空(ソウル発)、シンガポール航空(シンガポール発)、マレーシア航空(クアラルンプール発)、キャセイパシフィック航空(マンチェスター発)、カタール航空(ドーハ発)のフライトが、1週間の着陸禁止となっています。

なお、4月の最初の5日間で6,161人が空港から香港に入境しましたが、3月全体の8,923人と比べて大きく増加しています。

■コロナ制限令が4月20日まで延長
本日から4月20日(水)まで新型コロナ対策の制限令が延長されました。多くの施設が引き続き閉鎖となります。

〇現時点の制限
・公共場所での集まりは2人まで
・プライベート場所(私有地)での2家族を超える集まり禁止
・レストラン内で18時から翌朝5時までの飲食禁止
・全てのレストランで1テーブルにつき2人まで
・公共場所でのマスク着用必須
・営業停止の指定施設「バーとパブ、アミューズメントゲームセンター、浴場、フィットネスセンター、アミューズメント施設、公共娯楽場所(シネマなど)、パーティールーム、エステ、クラブとナイトクラブ、カラオケ、麻雀と天九の施設、マッサージ、スポーツ施設、スイミングプール、クルーズ船、イベント施設、宗教施設」
・営業許可されている施設ではワクチンパスの実施やLeaveHomeSafe使用

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日2,777人(入境時・隔離中の発見7人、香港市中感染2,770人)、感染者合計は306,804人(陽性者合計1,180,591人)、死者合計は8,460人、入院者数は10,068人となっています。

ワクチン接種者合計は1回目接種が6,538,333人(92.3%)(シノバック2,829,623人、ビオンテック3,708,710人)、うち2回目接種が5,896,511人(85.5%)(シノバック2,470,569人、ビオンテック3,425,942人)、3回目接種が2,899,515人(シノバック957,325人、ビオンテック1,942,190人)となっています。

感染症の専門家である香港医学会のウィルソン・ラムはラジオ番組で「コロナ第5波は4月中に終わる。しかし、隔離期間の短縮など制限の緩和は新たな波のリスクを増加させる」と話しました。