4月7日に電子消費券の配布開始

更新日:2022年04月04日
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電子消費券

本日は、4月7日(木)に電子消費券の配布が開始すること、5月8日(日)に予定されている次期行政長官を決める選挙の情報、新型コロナの薬などの情報、新型コロナ対策パックの配布開始と自主検査の呼び掛けについてお伝えします。

■4月7日に電子消費券の配布開始
4月7日(木)から香港政府による630万人以上の香港居住者(香港永久居民含む)を対象とした電子消費券10,000香港ドルの配布が段階的におこなわれます。第1段階の5,000香港ドルの配布日は4月7日(木)、対象者は2021年度に電子消費券の受取登録をした方となります。日本人であれば2021年6月18日時点で18歳以上、香港永久居民または香港永久居民の扶養家族が対象となります。

詳細については以下当社記事でもご案内しています。
https://hongkong-bs.com/topics/20220308/

■行政長官選挙に関する情報
5月8日(日)に予定されている次期行政長官(香港のトップ)を決める選挙の立候補の届け出期間が始まりました。香港メディアでは、現香港政務司司長で警察副長官および保安局副局長の経歴のある李家超(ジョン・リー)が出馬する可能性が高いと伝えられています。現職の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は出馬についての意向を明らかにしていません。

行政長官を決める選挙は、約1,500人の選挙委員が投票して選ぶシステムとなっており、立候補をおこなうにも選挙委員から一定数の推薦を得る必要があります。なお、選挙委員会の最高議長は2012~2017年に行政長官を務めた梁振英となる可能性も報じられています。

■新型コロナの薬などの情報
新型コロナウイルスの経口治療薬(飲み薬)である「モルヌピラビル(MSD社)」と「パクスロビド(ファイザー社)」の処方が公立病院で進められていますが、香港政府は民間病院の医師にも2種類の薬を徐々に無料提供すると発表しました。民間病院の医師は患者に経口治療薬の代金を請求してはいけません。

現在、経口治療薬は高齢者や慢性疾患患者などのハイリスク患者に処方されていますが、病院当局の代表は記者会見で「軽症患者は治療を受ける必要がないとの誤解が多いが、軽症患者にも症状が悪化する前に経口治療薬を勧めるべきだ」と話しました。

なお、インフルエンザに効くと知られている中国の漢方薬「金花清感」が新型コロナにも効果があると香港の対Covid統合医療協会が研究結果を発表しました。高齢者向け介護施設内で使用したところ、健康時に金花清感を服用していた75人のうち69人が新型コロナに感染したが重症にならず、服用していなかった3人は重症で入院し、うち2人がやがて死亡したとのことです。ただし、金花清感の他にも薬を服用したか等の詳細は発表されていません。

■新型コロナ対策パックの配布開始
香港政府はコロナ対策パック(抗原検査キット20個、KN95マスク20個、漢方薬2箱、コロナ対策パンフレット、メッセージカード)を各家庭に配布開始しました。一昨日の午後6時時点で157万セット以上が配布されており、1週間以内に全家庭への配布が完了します。

不在の場合は不在通知が残され、4月7日(木)より90か所の配布ポイントで受取ができます。これに合わせて政府は、4月8日(金)から10日(日)までの3日間、毎日自主的に抗原検査を実施するよう香港市民に協力を呼び掛けました。強制ではありませんが、自分で検査をして陽性だった場合は24時間以内に衛生署の衛生防護中心に報告しなければなりません。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、金曜5,823人(入境時・隔離中の発見3人、香港市中感染5,820人)、土曜4,475人(入境時・隔離中の発見18人、香港市中感染4,457人)、日曜3,709人(入境時・隔離中の発見10人、香港市中感染3,699人)、感染者合計は305,375人(陽性者合計1,171,422人)、死者合計は8,172人、入院者数は10,009人となっています。オミクロン(BA.1)とステルスオミクロン(BA.2)が組み合わさった混合型の変異株「XE」は2月に海外から香港に到着した2人から確認されていたが隔離されたため香港内には持ち込まれていないとのこと。

ワクチン接種者合計は1回目接種が6,529,290人(92.2%)(シノバック2,823,765人、ビオンテック3,705,525人)、うち2回目接種が5,860,375人(85.1%)(シノバック2,443,232人、ビオンテック3,417,143人)、3回目接種が2,857,161人(シノバック945,676人、ビオンテック1,911,485人)となっています。

香港大学は、子供のコロナ患者1,147人(うち死亡者4人)を対象とした調査の結果、オミクロン株の子供の死亡率はインフルエンザの7倍高いと発表しました。