世界経済自由度年次レポート2021で香港が1位

更新日:2021年09月15日
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香港1位

カナダのシンクタンク「フレーザー・インスティテュート」が昨日発表した「世界経済自由度年次レポート2021(Economic Freedom of the World: 2021 Annual Report)」で香港が世界1位になりました。一方、米国の「ヘリテージ財団とウォールストリート・ジャーナル」が共同発表している「2021年経済自由度指数」では、香港は中国のコントロール下と判断されランキングから除外されることになりました。

フレーザー・インスティテュートによる世界経済自由度年次レポートは1996年から毎年発表されており、「政府のサイズ、法制度と財産権、通貨の健全性、国際貿易の自由、規制」の5分野を各10点満点で評価します。165か国と地域を調査し今回は、1位は香港、2位はシンガポール、3位はニュージーランド、4位はスイス、5位はジョージア、6位はアメリカ、7位はアイルランド、8位はリトアニア、9位はオーストラリア、10位はデンマークとなりました。ちなみに日本は18位に入りました。2021年のレポートは2019年に収集したデータがもとになっており、レポートには注意書きとして「香港で2019年に始まった社会不安と2020年に施行された国安法の影響は完全に反映されていない」と書かれています。

香港の評価は、「政府のサイズ」は8.42ポイントで9位、「法制度と財産権」は7.5ポイントで20位、「通貨の健全性」は9.7ポイントで12位、「国際貿易の自由」は9.6ポイントで1位、「規制」は9.3ポイントで1位となり、2分野で世界1位を獲得しています。「規制」についてはさらに「クレジット市場、労働市場、ビジネス」の3分野の規制に細分化されており、「クレジット市場」では9.9ポイントで10位、「労働市場」では9.4ポイントで1位、「ビジネス」では8.6ポイントで5位となっています。

香港政府は、フレーザー・インスティテュートによるランキング結果に対して声明を発表し、「この結果は、公平な競争の場を備えた自由経済を構築するという香港の長年にわたる確固たるコミットメントの明白な肯定である」と述べました。

完全版のレポートはフレーザー・インスティテュートのウェブサイトから確認できます。
https://www.fraserinstitute.org/studies/economic-freedom-of-the-world-2021-annual-report

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は、一昨日1人(域内感染者0人)、昨日2人(域内感染者0人)、感染者合計は12,149人、死者合計は213人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が4,359,080人(対象者約680万人中64.1%)(シノバック1,582,240人、ビオンテック2,776,840人)、うち2回目接種が3,858,866人(シノバック1,414,407人、ビオンテック2,444,459人)となっています。