香港政府が新型コロナ対策制限を再び強化

更新日:2020年11月16日
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強制検査

感染経路不明の新型コロナウイルス感染者が増えていることなどを受け、本日11月16日(月)~26日(木)の11日間、香港政府による新型コロナウイルス対策の制限が再強化されます。飲食店で店内飲食ができる時間帯、収容人数など多くの変更がありますので、以下ご確認ください。衛生局が飲食店の取締りを強化したこと、一部の人や職業を対象とした強制検査が決定したことも合わせてお伝えします。

■新型コロナ対策制限が強化される内容
・店内飲食、深夜0時~朝5時は禁止(現在は深夜2時~朝5時が禁止)
・飲食店の収容人数は50%まで(現在は75%)、1テーブルにつき4人まで(現在は6人)
・バー、パブ、ナイトクラブの収容人数は50%まで(現在は75%)、1テーブルにつき2人まで(現在は4人)
・飲食の際は必ずテーブルに着席し飲食中以外はマスク着用
・屋内スポーツ施設とスケートリンクでマスク着用が必須(1.5メートル以上離れる、または仕切りを設置、または身体接触がほとんどないスポーツの場合はマスク不要)
・ホテル、ゲストハウスで1室内に4人まで(同世帯は除く)、体温測定や消毒を徹底
・18日から、ホテルで隔離中の人物の訪問を禁止(家族やスタッフが食事を渡す際は室外に置く)

< 制限が継続される項目 >
・飲食店内のテーブル間は1.5メートル以上離す、または仕切りを設置
・公共場所での集まりは4人まで(ツアーや結婚式での例外を除く)
・公共場所(屋内、屋外)でのマスク着用(屋外運動時を除く)

■衛生局が飲食店のコロナ対策の取締りを強化
香港政府の食物環境衛生署が、飲食店が新型コロナウイルス対策を厳守しているかの取締りを強化しています。

尖沙咀(チムサーチョイ)のバーでは利用客109人(13~60歳、うち28人が未成年)の違反がみられ罰金2,000香港ドル、経営者とスタッフは深夜2時を過ぎて店内飲食をさせていたとして逮捕。荃湾(ツェンワン)や上水(ションソイ)のレストランでは、違反を繰り返したことで14日間の営業停止。大埔(タイポー)と旺角(モンコック)では25店舗の飲食店へ口頭注意がありました。

■一部の人や職業を対象とした強制検査が決定
香港政府は、新型コロナウイルス第4波の防止を目的に、新型コロナの症状が疑わしい人、濃厚接触者、ハイリスク職業(老人ホームスタッフなど)を対象に、検査を義務付けることを発表しました。検査拒否1回目は2,000香港ドルの罰金、2回目は最大6ヶ月の禁固刑または25,000香港ドルの罰金となります。検査対象者の詳細は今後発表されます。

一方、人権団体や区議員からは「強制検査は人権の侵害だ。市民に検査を推奨するのはよいが、拒否を犯罪とするのは間違っている。事前に公の議論がなく決定されたことも問題だ」、看護師協会からは「刑罰を恐れ、症状を隠す人が出るのでは」などの声が上がっています。

< 香港の新型コロナウイルスの感染状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日14人、感染者合計は5,459人、退院者合計は5,194人、死者合計は108人となっています。