香港の外国企業と新規起業数が増加

更新日:2022年01月25日
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移民

本日は、香港の外国企業の総数が過去最高となり新規起業数も大幅に増加していること、香港の大学で中退者が増えており8つの大学で2,600人以上の中退者がいたこと、電力会社のCLP中電が約80万世帯を対象に100香港ドルクーポンを配布することをご案内します。

■香港の外国企業と新規起業数が増加
香港への企業誘致を担当する政府機関「インベスト香港(InvestHK)」が、過去1年間の外国企業数と新規起業数を調査し報告をおこないました。その結果、外国企業の総数は9,049社と過去最高となり2017年から10%増加、新規起業数も2017年から68%増加したと発表しました。

インベスト香港の局長であるスティーブン・フィリップス氏は「毎年外国企業数の変化を観察しているが、ゼロコロナ政策による厳しい制限にも関わらず、継続的に増加している。企業は困難な状況にうまく適応している」とコメントしました。

なお、香港政府の統計局が昨年10月に発表した「2021年の香港域外企業の香港拠点に関する調査報告」によると、2021年6月1日時点で香港に本部を置く米国企業の数は254社に減少し18年間で過去最低。香港に本部を置く日本企業は210社で7%減少。地域統括本部、地域拠点、現地拠点の合計は日本企業1,388社、米国企業は1,267社でした。

■8つの大学で2,600人以上が中退
香港メディア頭條日報によると、香港の大学で中退者が増えており、8つの大学で2,600人(2020/2021学年度)以上の中退者がいたと伝えています。香港理工大学では約520人が中退、香港大学、中文大学、城市大学では400人以上が中退したようです。

学友社の教育コンサルタントの吳寶城は「移民の波が主な理由である。過去1、2年間の小中学校の中退率も非常に高く、家族の海外移住により中退する大学生も多いと聞いている。また、パンデミックの影響で大学はオンライン教育への切り替えが必要となり、困難に直面した学生は助けを求めることが難しくなり、必然的に勉強を辞め中退することになった。一部の学生は、希望科目ではない学科に入ったことが理由で退学したり、成績が不十分で転校したりしている」と話しました。

■電力会社が80万世帯にクーポン配布
香港の電力会社のCLP中電は約80万世帯を対象に100香港ドルクーポンを配布します。配布対象世帯は、消費電力が少なかった世帯やお年寄りのいる世帯から選ばれるとのことで、1月末までに郵便で配布されるようです。

クーポンは6ヶ月間有効であり、レストラン、ベーカリー、食料品店、電化製品店、薬局、ランドリー、美容院などの2,800店舗以上で使用できます。店内飲食が禁止となっているレストランではテイクアウトで使用できるとのことです。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は、昨日109人(入境時・隔離中の発見11人、香港市中感染98人)、感染者合計は13,104人(陽性者合計13,395人)、死者合計は213人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が5,265,199人(78.1%)(シノバック2,017,795人、ビオンテック3,247,404人)、うち2回目接種が4,757,101人(70.6%)(シノバック1,772,270人、ビオンテック2,984,831人)、3回目接種が815,368人(シノバック358,778人、ビオンテック456,590人)となっています。感染が急増している公営団地「葵涌邨」では昨日さらに30人の陽性者が確認され16棟中12棟に拡大、さらにロックダウンがおこなわれました。