キャセイ、損失100億香港ドルで追加リストラ計画も

更新日:2020年08月13日
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キャセイ赤字

本日の香港は航空関連ニュースが目立っています。ニュース3選として、「キャセイ、損失100億香港ドルで追加リストラ計画」「香港エクスプレス、牽引中に他の機体に衝突」「中国からの渡航者、香港空港で乗り換え可能に」をお伝えします。

また、新型コロナウイルスの状況は、昨日の新規感染者は62人、感染者合計は4,244人、退院者合計は3,189人、死者合計は63人となっています。

■キャセイ、損失100億香港ドルで追加リストラ計画も
昨日、キャセイパシフィック航空が中間決算を発表し、損失が98億7,000万香港ドル(約1,359億円)となったことを伝えました。2020年前期(1月~6月)、同社の利用者数は前年度比76%減の440万人、4月と5月の利用者数は1日平均わずか500人となっていました。

CEOのAugustus Tang氏は「多くのコスト削減対策をおこなったが、まだ十分ではない。旅行需要の回復が全く見えてこない」と話しており、会長のPatrick Healy氏は「毎月15億香港ドルの損失があり、リストラ計画は必須である。世界の航空会社で構成される業界団体の国際航空運送協会(IATA)は、世界の航空会社利用者数が新型コロナ以前の水準に回復するのは2024年以降になると予想している。」と話しました。

■中国からの渡航者、香港空港で乗り換え可能に
8月15日(土)より、中国から航空機で出発した人は、香港国際空港で他の航空機に乗り換えすることが許可され、第三国へと出発することが可能となります。24時間以内に乗り換えをすること、第三国(行先の国)で入国が許可されていることが、乗り換え条件となっています。ただし、第三国から香港経由で中国に向かうことはできません。

■香港エクスプレス、牽引中に他の機体に衝突
昨日、香港国際空港で香港エクスプレスの2機の機体(エアバスA321)が衝突する事故が発生しました。原因は調査中とのことですが、香港エクスプレスと香港空港管理局は、「牽引車による牽引中の事故であり、牽引中の機体が駐機中の機体に衝突した。乗客は乗っておらず負傷者はいなかった」と発表しています。なお、香港エクスプレスは新型コロナの感染拡大の影響を受け3月から全便を運休していましたが、8月から徐々に再開しています。