キャセイなどが日本便を運休、その他ニュース

更新日:2020年03月09日
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入国制限

本日は、新型コロナウイルスに関連するニュースとして「日本政府による中国・韓国からの入国制限」「キャセイパシフィック航空や香港エクスプレス航空の日本便運休」「香港の中心エリアの空き店舗物件が急増」などが注目されており、それぞれをお伝えします。

■日本政府が中国・韓国からの入国制限を開始
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、本日より日本政府は中国(香港マカオ含む)と韓国からの入国制限を開始しました。両国からの旅客機の到着を成田空港と関西国際空港に限定し、入国者に14日間の自宅またはホテルでの待機(自己負担)を要請します。

また、両国に対する発給済みビザを無効とし、観光客へのビザ免除措置を停止したため、日本に入国するのは多くが日本人の帰国者となる見通しです。第三国を経由して来日する人や両国の空港での乗り継ぎ客も原則、待機要請の対象となります。

■キャセイ、香港エクスプレスなどが日本便を運休
日本政府の入国制限開始を受け、香港のキャセイパシフィック航空が、3月13日以降の全ての日本便を運休すると発表しました。運休期間は3月28日までですが、「日程は変更される場合がある」とアナウンスしています。香港エクスプレス航空も、3月13日から3月31日まで全ての日本便を運休する予定です。その他の航空会社についてもご利用の際は事前にご確認ください。

香港と日本を結ぶ航空便としては、日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)が引き続き利用できそうです。なお、香港国際空港は、3月8日より全ての入国者に健康申告書の記入を義務付けました。各航空会社を通じて申告書の配布や申告方法の説明がおこなわれているようです。

■中心エリアの空き店舗物件が急増
香港の中心エリアの空き店舗物件が急増していることを、大手不動産エージェントのMidland IC&Iが伝えています。4大ショッピングエリア(中環、銅鑼湾、尖沙咀、旺角)の空き店舗数は689物件、昨年9月よりも43%増加しています。主要道路の空き店舗数と空き店舗率のランキングも以下のように発表しています。

1位:尖沙咀のGranville Road、29店舗、27.1%
2位:銅鑼湾のJeffe Road、23店舗、32.4%
3位:旺角のTung Choi Street、22店舗、7.4%
4位:旺角のFa Yuen Street、22店舗、7.1%
5位:中環のElgin Street、18店舗、25.7%

Midland IC&IのCEO黄漢成氏は「今後、空き店舗は増え、香港全体で最大12.5%程(現在9.2%)になるだろう。賃料も下落傾向にあり、2020年末に40%程ダウンする可能性がある」と話しました。Midland IC&Iのデータは以下より確認が可能です。
https://www.midlandici.com.hk/ics/property/article/detail/29395

なお、香港内の新型コロナウイルスの感染者は、金曜日の当社ニュースから現在までに9人増え114人、死者は1人(76歳女性)増え3人となりました。中国全体では感染者は80,735人(前日比40人増加)、死者は3,119人(前日比22人増加)となっています。