香港HSBC銀行、口座維持手数料の免除を発表

更新日:2019年06月20日
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HSBC香港

香港のHSBC銀行が8月から、アドバンス口座、インテグレーテッド口座などの個人口座の維持手数料を免除すると発表。口座維持手数料の免除措置により300万人の人々が恩恵を受けられると各メディアが伝えています。なお、プレミア口座とジェイド口座は口座維持手数料については免除対象外となります。

日本人の多くは、口座残高の3か月平均が20万香港ドルに満たない場合に月額120香港ドルの手数料が徴収される「アドバンス口座」、口座残高の3か月平均が5,000香港ドルに満たない場合に月額50香港ドルの手数料が徴収される「インテグレーテッド口座」を保有していますが、これらの手数料は免除となりますので大きなメリットとなるでしょう。

アドバンス、インテグレーテッド口座の他にも日本人には馴染みのない「香港ドル普通口座」、「香港ドル当座」、「キャッシュカード口座」、「萬用口座(スーパーイージーアカウント)」、「大学生口座」という個人口座が香港のHSBC銀行にはありますが、これらの口座の手数料も免除となります。

今回のHSBC銀行の発表を香港金融局は支持しており、「より多くの利用者にとって有益となるだろう。一般市民が銀行の基本的サービスを受けられることを非常に重視している。また、銀行が業務を発展させる際に金融理念をしっかりと実行することを勧めている」とコメントしています。

また、HSBC銀行以外の銀行に各メディアが取材をおこない、以下の回答が得られたと報じられています。

中国銀行「最低預入金額の手数料は積極的に検討していきたい。将来の動向、顧客ニーズを踏まえて、現在は口座や取引のデジタル化を進めている」。スタンダードチャータード銀行と東亜銀行「手数料は市場を注意深く観察し、顧客ニーズなどに合わせながら検討していきたい」。ハンセン銀行「積極的に取り組んでいきたい」。

安永金融サービスのパートナー兼バーチャル銀行プロジェクトの一人である李舜兒氏は「バーチャル銀行の存在が大銀行の手数料免除の原動力の1つになっていると思う。支店や資金が少ない中小銀行は大きなプレッシャーを受けるだろう。今のところは全ての銀行が手数料を免除するとは考えにくい」と話しています。

バーチャル銀行(仮想銀行)とは実店舗を持たず、インターネット上などで銀行業務を行う銀行であり、香港金融管理局が2018年5月から新しく免許申請の受付を開始、現在8行に免許が交付されています。