香港で仮想銀行の免許を4社に交付

更新日:2019年05月10日
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香港金融管理局

香港金融管理局(HKMA)が、アリババ集団傘下の「Ant SME Services (Hong Kong) Limited(アント・フィナンシャル)」、スマートフォン大手のシャオミと尚乗金融の合弁「Insight Fintech HK Limited(インサイト・フィンテック)」、中国平安保険傘下の「Ping An OneConnect Company Limited(ワンコネクト)」、そしてテンセントと中国工商銀行と香港証券取引所の合弁「Infinium Limited(インフィニアム)」に対して、実店舗を持たない銀行「仮想銀行(バーチャル銀行)」の免許を交付しました。

香港金融管理局は、2018年5月に仮想銀行のガイドラインを発表して免許申請の受付けを開始しました。現在まで8社に免許が交付されています。

冒頭でお伝えした4社に加え、2019年3月に中国銀行(香港)を中心とする企業連合「Livi VB Limited」、スタンダード・チャータード銀行を中心とする企業連合「SC Digital Solutions Limited」、衆安在線財産保険を中心とする企業連合「ZhongAn Virtual Finance Limited(衆安虚擬金融)」の3社に免許を交付。そして、2019年4月にはオンライン融資プラットフォームを運営している「Welab Digital Limited(ウィーラボ)」に免許を交付しています。

仮想銀行のサービス詳細は発表されていませんが、香港金融管理局のプレスリリースには「中小企業を主な顧客とする」、「免許交付から6~9か月以内のサービス開始を目標とする」と記載されています。なお、香港メディアSCMPは仮想銀行について「仮想銀行のコンセプトはアジアやヨーロッパでは新しいものではない。日本では2000年にジャパンネット銀行、2001年にセブン銀行がオープンしている。」と説明をしました。

香港の仮想銀行でどのようなサービスが提供されるのか目が離せません。