紅磡の地下トンネル工事で3名死亡事故

更新日:2017年07月11日
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工事事故

昨日14時30分頃、紅磡(ホンハム)の地下トンネル工事現場で、地下トンネル内に水が流れ込み工事作業員3名が死亡するという事故が発生しました。事故原因は現在調査中とのことですが、何らかの理由で水道管が破裂したようです。

事故があったのは、MTR紅磡駅周辺の、機利士南路(Gillies Avenue South)と必嘉街(Baker Street)の交差点前となります。香港の大手電力会社「CLP(中電)」の電力ケーブルのための深さ約5メートル、奥行き約50メートルの地下トンネルが、事故により水で溢れる状態となりました。(写真は星島日報より)

消防隊が3分で事故現場に駆けつけ、事故に巻き込まれた2名は約10分で救助されましたが病院で死亡が確認。もう1名はトンネルの奥約50メートルのところまで流されており、1時間以上かかってダイバーが発見、その後死亡が確認されました。

亡くなった3名はそれぞれ23歳、47歳、49歳で、最年少となる23歳の岑燦榮さんに関しては結婚したばかりで、わずか6ヶ月の子供がいたようです。CLP(中電)の代表は、「現時点で最も重要なのは残された家族のサポート」とコメント。下請けの建設会社から遺族には手当として10万香港ドル(約146万円)ずつが与えられるとのことです。

なお、事故原因の調査において、調査に関わった消防隊員は「トンネル内で基準値を超える濃度の硫化水素が検出されたが、事故に直接関係はないと思う」とコメントしているとのことです。