地下鉄車内で焼身自殺か?19人が負傷

更新日:2017年02月13日
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20170213

2月10日(金)19時15分頃、地下鉄MTRの電車内で放火事件が発生。19人が重軽傷を負い、そのうち15歳の少女は顔や脚に火傷を負う重体。加害者である精神障害の経歴をもつ60歳男性も重体で病院に運ばれています。日本総領事館の発表では日本人の被害は確認されていないとのこと。

焼身自殺とも疑われているこの放火事件は、帰宅ラッシュ時の金鐘(アドミラルティ)と尖沙咀(チムサーチョイ)を結ぶ地下鉄車内で発生、逃げ場のない状況の中で車内は炎と煙に包まれパニック状態となりました。犯人は可燃性の液体を車内にばらまきながら、「子供を誰かに殺された」、「全員焼き殺してやる」などと叫んでいたようですが、具体的な動機は不明のままとなっています。

今回の事件を受け、全地下鉄車両への監視カメラ導入の声が上がっており、地下鉄を運営するMTRは早ければ2018年に監視カメラ付き新車両を導入すると発表しています。

なお、香港では13年前(2004年)に類似した事件が発生しており、尖沙咀・金鐘間のMTR車内で放火、14人が負傷したという過去があります。早期の対策によりこのような事件が再発しないことを強く願います。