香港の旧正月のフラワーマーケットを詳しく解説

更新日:2025年01月20日
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旧正月のお花

1月23日(木)~29日(水)の7日間、毎年恒例の旧正月の花や植物を販売するフラワーマーケット(年宵花市)が香港の15か所で開催されます。香港では縁起の良い言葉「花開富貴(花が開くように富に満ち溢れる様子)」にちなんで、旧正月前に花や植物を購入する風習があります。

フラワーマーケットでは花屋台の他にも乾物やファストフード、旧正月の飾り物など合計約1,500軒の屋台が出店します。フラワーマーケットの営業時間は場所により異なりますが、多くの場所では毎朝8時から深夜0時または1時までの営業となり、大晦日の1月28日(火)は翌朝7時まで営業します。屋台数は観塘(クントン)の観塘遊楽場で894軒、銅鑼湾のビクトリア公園で395軒、元朗(ユンロン)の東頭工業区遊楽場で150軒となっています。

香港政府の食物環境衛生署のホームページでは、全15か所のフラワーマーケットの開催場所、営業時間、屋台数が確認できますので詳しく知りたい方はご覧ください。
https://www.fehd.gov.hk/english/events/lnyf2025/lnyf2025.html

また、グローバルメディアTime Outでは、香港の旧正月に縁起の良い花、縁起の良い果物のリストを以下のように紹介しています。ご購入の際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

1.蘭(らん) 豊かさ、洗練、豪華さ、純潔をもたらす花。様々な種類の蘭がありますが、胡蝶蘭が旧正月に人気と言われています。

2.カネノナルキ
家庭に富と幸運をもたらすと信じられています。ジェイドプラントやマネープラントとも呼ばれます。

3.菊(きく)
冬でも花を咲かせるため、古くから回復力や長寿の象徴とされてきました。内面の強さを養いたい人に最適。

4.桃の花(もものはな)
香港での高貴な地位を反映するために高価な花瓶に入れられるのが慣習となっている花であり、ロマンス、繁栄、成長を表しています。

5.猫柳(ねこやなぎ)
成長と繁栄の到来を象徴しています。通常、人の身長ほどの高さになるものを束ねて販売し、花穂の色は白またはグレーですが、目立つ色を追加することもあります。

6.水仙(すいせん)
中国の神聖なユリとしても知られる水仙は、幸運と繁栄を象徴する最も縁起の良い花の1つであり、夢のような香りがします。

7.ミリオンバンブー
持ち運びに便利で旧正月に人気。名前のとおり全ての幸運を引き寄せます。赤いリボンや縁起物を飾るとさらに風水効果が高まります。

8.グラジオラス
剣ユリとしても知られる花束。花が根元から先端まで着実に咲くことから、出世を示す中国語「步步高陞」を象徴しています。旧正月には最も縁起の良い赤色を選ぶ必要があります。

9.牡丹(ぼたん)
女性の美しさ、純潔、愛情、魅力を感じる牡丹は、旧正月に特に縁起が良い花です。口説くのにも適しているので、バレンタインデーを前に家にいっぱい飾っても良いでしょう。

旧正月に縁起の良い果物は以下の通りです。

1.マンダリンとタンジェリン(みかん)
中国語でマンダリンは幸運と富を意味する語呂合わせなので、家の中に置けば置くほど良いでしょう。また、タンジェリンの苗を家や職場の玄関の近くに置くと、家や職場に入るときに幸運を呼び込むことができます。

2.ポメロ
ポメロ(グレープフルーツに似た果物)は漢字で「柚子(西柚)」と書き、「柚」の字が「保佑(祝福する)」の「佑」と発音が似ていることから「祝福」の意味を持っています。

3.ザクロ
ザクロは割ると中にたくさんの種が入っているので多産を象徴しており、新年の挨拶の際に新婚夫婦に縁起の良い果物として渡されます。

4.リンゴ
丸くて赤いもののほとんどが旧正月には楽観的な意味を持ちます。広東語でリンゴは「蘋果」で、「蘋」は「平」と発音が同じで調和と平和を意味します。

皆様も香港の旧正月の風習を楽しんではいかがでしょうか。