軽食レストランライセンスで提供できるメニューが大幅増加

更新日:2023年02月20日
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ヌードル

2023年3月1日から、軽食レストラン(Light Refreshment Restaurant)ライセンスで提供できるメニュー種類の制限が緩和され、簡単な調理により提供できるメニューであれば基本的にあらゆる食品を販売してもよいと香港政府の食物環境衛生署が発表しました。

これまで軽食レストランライセンスで提供できていたメニュー種類は、お粥、ヌードル、サンドイッチ、コーヒー、ケーキなどの軽食でしたが、3月からは、煮る、蒸す、軽く炒める(多量の油を用いる揚げ物と炒め物は不可)などの簡単な調理で、油煙があまり出ないものならどのような食品でも提供できるようになります。刺身・寿司などの生魚やアルコールなどの一部の食材については別途許可を取得する必要があります。

食物環境衛生署は声明で「新しい規制体制は、香港の約4,300の軽食レストランにさらなる運営の柔軟性を与えることができる。より多くの種類の食品を販売できるので、顧客もより多くの選択肢を楽しむことができるようになる。ただし、これらの小規模な店舗では、顧客の安全のために、座席での調理(鍋、鉄板焼き、グリル等)は引き続き禁止である」と述べました。

許可される調理方法と禁止される調理方法の例の写真は以下食物環境衛生署のホームページに掲載されています。

香港での飲食店は許可事業であるため、飲食店の運営をおこなうにはライセンス(営業許可)の取得が必要となります。レストランを運営するためのライセンスは2種類「軽食レストランライセンス(Light Refreshment Licence)」と「普通レストランライセンス(General Restaurant Licence)」があり、各ライセンスにより提供できるメニューが異なります。

普通レストランライセンスとは、一般的なレストラン営業を行うために必要となるライセンスであり、ほとんどの食材の調理や販売が可能となります。一方で軽食レストランライセンスとは、軽食や飲み物を提供するためのライセンスで、厨房面積比率などの制限が普通レストランライセンスに比べて緩和されています。軽食ライセンスで提供できるメニューは香港食物環境衛生署により制限されていましたが、今回の制度改正で「提供できるメニュー」ではなく「油煙を大量に発生させない」という基準へと変更されました。

なお、軽食レストランライセンスをすでに取得している店舗が、調理設備、レイアウト、空調などの変更をおこなう場合は、食物環境衛生署への変更申請が必要となりますので注意も必要です。

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