香港でのロックダウンの最新情報

更新日:2022年03月03日
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ロックダウン

本日は、香港全体で9日間をかけてコロナ強制検査と4日間のロックダウンが実施される可能性があると報じられていること。ロックダウンへのキャリーラム行政長官のコメント。香港のスーパーマーケットでの買い占めがエスカレートしていること。地下鉄・バス・フェリーが運行調整していることをお伝えします。

■香港でのロックダウンの最新情報
昨日、香港メディア香港01が「匿名の関係者によると、3月26日から4月3日に9日間をかけて強制検査を実施する予備計画があり、最初の4日間に外出を禁じるロックダウンを実施する可能性がある。薬局やスーパーマーケットへの買い出しは認められる」と報じました。

キャリーラム行政長官はロックダウンについて「何度も言っているが、完全なロックダウンの計画はない。ロックダウンという言葉は出入り禁止を意味するが、香港には当てはまらない。しかし、ある程度人の流れを制限するというのは、これまでにも実施しており、香港全体での強制検査の際にも必要になる」とコメントしています。

■スーパーでの買い占めがエスカレート
香港でのロックダウンの噂で、食料品や生活用品を買い占める動きがエスカレートしており、スーパーマーケットで陳列棚が空になるという状況が多くみられました。

香港食品委員会の会長は「本当にロックダウンが実施されるなら、政府は責任をもって皆に生活必需品などの購入について詳細を知らせるべきだ。私の知る限り、商品の供給は十分でありパニック買いをする必要はない。食肉処理場の閉鎖の影響で生肉が不足しているが、サプライヤーは冷凍肉の輸入を増やしている。多くのスーパーマーケットでは、スタッフの感染や隔離により人手不足となっているので、商品の補充が追い付いていないだけだろう」とコメントしました。

なお、AEON(イオン)では本日から多くの店舗で閉店時間を早めており20時半もしくは21時に閉店となります。また、日本の食材を多く取り扱うスーパーマーケットの一田(YATA)は、清掃や消毒で人員調整が必要なため全9店舗で閉店時間を20時に早めると発表した上で、食品や商品の供給は安定しており、補充スピードも早めていると伝えました。

■地下鉄、バス、フェリーが運行調整
地下鉄MTRは、人手不足と利用者の大幅な減少を理由として、明日から8路線で運行頻度を減らし、おおよそ1~4分待ち時間が長くなると発表しました。

バス運行は3月16日まで98路線(うち88路線がKMB)が運行停止となり、その他多くの路線が運行頻度を減らします。

サンフェリー社のフェリーは本日から、北角・紅磡間、および北角・九龍城間の2つのルートを停止します。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日55,353人(入境時・隔離中の発見27人、香港市中感染55,326人)、感染者合計は118,420人(陽性者合計293,730人)、死者合計は1,168人、入院者数は6,400人となっています。

ワクチン接種者合計は1回目接種が6,219,022人(89.5%)(シノバック2,634,704人、ビオンテック3,584,318人)、うち2回目接種が5,225,578人(77.4%)(シノバック2,024,912人、ビオンテック3,200,666人)、3回目接種が1,822,801人(シノバック663,569人、ビオンテック1,159,232人)となっています。