広東省とマカオから隔離なしで香港入境が可能に

更新日:2021年09月08日
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港珠澳大橋

9月15日(水)から、広東省およびマカオから隔離なしで香港に入境できる「Come2hk(来港易)」が開始されます。Come2hkは1日2,000人まで利用でき、香港非居住者も対象となります。1,000人は深セン湾から、1,000人は港珠澳大橋から入境できます。入境条件等の詳細は後日発表予定となっていますが、新型コロナウイルス検査の陰性結果を提示し、入境後も定期的に検査を受けることが必要であると発表されています。

また、本日9月8日(水)から、香港居住者が中国本土(中・高リスク地域は除く)およびマカオから検疫なしで戻れる「Return2hk(回港易)」を再開しました。1日6,000人が利用でき、3,000人は深セン湾から、2,000人は港珠澳大橋から、1,000人は香港国際空港から香港に入境できます。

なお、Come2hkについて香港の観光業界からは悲観的な反応が多く、その内容を以下に紹介します。

香港観光業協会のティモシー・チョイ代表「中国人が、香港から中国本土に戻る際には14日間の隔離と7日間の自己観察期間が必要となる。そのため香港の観光業界はほとんど恩恵を受けないだろう」とコメント。

旅行会社オーナー協会のフレディ・イップ会長「現状では中国本土の団体旅行者が香港に来るとは考えられない。個人旅行者だけで、われわれ旅行業界が売上増加となるとは考えにくい」とコメント。

旅行業界委員会のジェイソン・ウォン会長「旅行者数が新型コロナ以前の水準に戻るには時間がかかるだろう。年内に、1日2,000人の上限が2倍になってくれることを望む」とコメント。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日6人(域内感染者0人)、感染者合計は12,130人、死者合計は212人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が4,272,839人(対象者約680万人中62.8%)(シノバック1,554,475人、ビオンテック2,718,364人)、うち2回目接種が3,654,765人(シノバック1,353,924人、ビオンテック2,300,841人)となっています。入院者数は現在51人で、全員容態は安定しているようです。