香港政府の財政官、経済回復は2021年後半

更新日:2020年12月08日
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経済回復

本日は、香港財政官が「経済回復は2021年後半」と予想していること、香港大学の専門家が「海外ワクチンの入手は早くて4月以降」と話したこと、香港政府が建設業界に最大2万香港ドルの助成金を支給することを注目のニュースとしてお伝えします。

■香港財政官、経済回復は2021年後半
香港政府のポール・チャン財政官は、立法会の討論会で「2020年の香港政府の赤字は3,000億香港ドルを超える。香港経済の回復は早くても2021年後半」との予想を伝えました。その他、香港政府のコスト削減についての話題に対しては「1998年から2004年のアジア金融危機を振り返ると、香港政府は早期退職制度など思い切ったコスト削減をおこなったが、悪影響もみられた。慎重な対応が必要で、無謀なことはすべきでない」と発言しました。

■海外ワクチンの入手は早くて4月以降
英国政府がPfizer(ファイザー)とBioNTech(ビオンテック)が共同開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を承認し、英国では本日より第1弾(約80万回分)のワクチン接種が始まる予定です。

この件について香港大学の感染症学の専門家Benjamin Cowling教授は「これらのワクチンは非常に効果的でかつ非常に安全であることは分かるので、すぐ手に入れたい。しかし、香港が手に入れられるのは早くても来年の4月か5月だろう」と話しました。

■建設業界に最大2万香港ドルの助成金
香港政府は、建設業界の50人以下の中小企業6,000社程度を対象に、最大20,000香港ドルの助成金を支給すると発表しました。申請は来年1月に開始する予定です。

< 香港の新型コロナウイルスの感染状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日78人、感染者合計は6,976人、退院者合計は5,626人、死者合計は112人となっています。