清明節のお墓参りで97件の山火事が発生

更新日:2018年04月06日
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清明節 山火事

昨日は日本のお盆にあたる「清明節」。多くの香港人が風習に従い「お線香や紙製品」を先祖のお墓の前で燃やした結果、97件の山火事が報告されました。元郎の流浮山で午前11時に発生した山火事では120人の消防士が出動し4時間の消火活動がおこなわれる事態となりました。

元郎では他にも、港頭村で午後2時に山火事が発生し3時間の消火活動、午後6時にも蠔殼山で3時間の消火活動となる山火事が発生しました。元朗の区議会議員は「火事は完全な人災、自然の生態系を壊し人々の安全にも影響する、今後は焼き場を設置し山(墓)では燃やさないようにすべき」と主張しています。

元郎以外でも、新界の馬田村では午前10時頃に山火事が発生、次々と新界エリアで山火事の通報があり香港政府がヘリコプターでの消火活動をおこなう場面もあったようです。

清明節では、死者が死後世界でも好きなことを楽しめるようにとの願いを込めて紙製品を燃やす風習があります。従来は「紙銭(紙で銭形を作ったもの)」が燃やされてきましたが、最近では紙で作られた「iPhoneやiPad、3Dテレビ、シャネルの鞄、グッチの靴、運転手付きの車、ヨット、マンション」なども良く燃やされているそうですが、山火事には十分気を付けてもらいたいものです。