香港エクスプレスが人手不足 8日間で18便を欠航

更新日:2017年10月03日
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飛行機欠航

香港エクスプレス航空は10月1日から10月8日の期間、人手不足により大阪・名古屋・ソウルの往復18便をキャンセルしました。現在2,000名以上の利用者に影響を与えており、この状況は今後も続く可能性があるため多くの利用者が不安を抱えています。

人手不足は、700名の客室乗務員およびパイロットの安全ライセンスが更新できていないために発生しています。安全ライセンスは緊急時の誘導など保安業務のトレーニングをおこない取得しますが、今年8月、香港エクスプレス航空でトレーニングを指導する重要なマネージャー1名とトレーナー3名が退職したことから更新が間に合わなくなっているそうです。

本件に関して、香港メディアSCMPが香港エクスプレス航空の客室乗務員へのインタビューに成功し、以下のような回答が得られたことを発表しました。

・会社はフライト数は過剰に増やすが人材は増やさない。
・勤務終了直後に次の勤務が始まるようなシフトを会社に求められた。

・経験の浅い客室乗務員がシニアに昇格することがあるような会社だ。

また、今回の騒動をきっかけに客室乗務員の半数以上が労働組合への参加を表明しており、会社に対するマネジメント改善を訴える活動をおこなうとも発表しています。

なお、キャンセル便の予約者に対しては、異なる目的地への振替、他の航空会社への振替、全額返金などで対応をおこなうと香港エクスプレス航空は発表しています。香港エクスプレス利用者は引き続き運行状況にご注意ください。