前行政長官の収賄罪で収監直後、病院に運ばれる

更新日:2017年02月21日
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倒れる 呼吸困難

収賄罪で有罪判決を受けた、香港前行政長官(日本の元総理大臣にあたる)の曽蔭権(ドナルド・ツァン)72歳。昨日、行政長官経験者で初めて拘置所に収監されましたが、3時間後に体調不良を訴えて病院に運ばれるという事態が発生しました。

ツァン氏は2005年から7年間、第二代行政長官として香港政府のトップにいましたが、2012年に実業家からの豪華な接待を受けたことが明らかになり行政長官の座を退きました。その後、放送ライセンスを申請中のラジオ局オーナーからの高級マンションの賃貸契約を巡る優遇を受けていたことが分かり、最大で懲役7年の刑が科せられる収賄罪として認定。

40年に及ぶ政治家としての活動を有罪者として終えるツァン氏の現状を見かね、元同僚の政治家からは、陳情書が裁判所に提出されました。執行猶予がつく可能性もありますが、実刑が確定すると、刑務所の中では特別扱いはなく、他の受刑者と同じ生活を送ることになります。