香港金融管理局が為替市場介入を実施

更新日:2015年09月03日
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9月1日、香港金融管理局(HKMA)が合計約155億香港ドル(約2400億円)の香港ドル売り(米ドル買い)の為替市場介入を実施しました。

通貨管理制度において米ドルとの固定相場制(ペッグ制)が採用されている香港ドルのレートは、1米ドル=7.80香港ドル(7.75~7.85香港ドルの許容範囲あり)で固定されています。

先月から続く中国人民元切り下げによる不安が膨らみ、多くの投資家が人民元を香港ドルに両替しているようです。これにより香港ドル高が進み、上限の7.75香港ドルを超えてしまいそうになったため、金融管理局により介入が行われました。

ペッグ制の許容範囲維持のための介入はこれまでにも度々実施されており、今回は4ヶ月ぶりとなります。人民元を大量に保有する投資家が資産価値を守るため香港ドルを購入する傾向は、今後もしばらくは続くと予想されています。