地下鉄MTRに関連する3つのニュース

更新日:2023年12月15日
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地下鉄MTR

本日は、地下鉄MTRに関連するニュースを3つ伝えます。一部の駅の改札でクレジットカードまたはモバイルe-ウォレット決済ができるようになること、香港駅に再利用可能な食品容器の貸出機が設置されたこと、屯馬線を延伸し2つの駅を追加する計画が発表されたことしたことです。

1.クレカとe-ウォレット決済ができる改札が登場
12月23日(土)より地下鉄MTRの一部の駅で、クレジットカードまたはモバイルe-ウォレットで決済ができる新改札が登場します。オクトパス(日本でいうSuica)を持たない海外からの観光客をターゲットとしたサービスで、尖沙咀駅、中環駅、金鐘駅、会展駅などの観光客が多く利用する駅に設置されます。(初期段階ではVisaカードのみが対応)

新改札は水色であり視覚的に分かりやすく工夫されています。運賃は自動的に大人料金での支払いとなり、割引チケットや高齢者向けの割引制度、その他の運賃プロモーションなどは適用されません。

MTRは、2024年の第3四半期までに新改札を増やし、全ての駅の出口に新改札を設置する計画を発表しています。また2026年にはエアポートエクスプレスに新改札を設置する計画があります。

新改札の写真や決済方法の詳細は以下リンクMTRプレスリリースもご参考ください。
https://www.mtr.com.hk/archive/corporate/en/press_release/JPR-2023-12-13-E.pdf

2.香港駅に再利用可能な食品容器の貸出機を設置
地下鉄MTRを運営するMTRコーポレーション社は香港駅に、再利用可能な食品容器の貸出機を設置しました。食品容器の返却場所は香港駅の他に下記に記載した9カ所となります。誰もが環境に優しい低炭素型ライフスタイルを送ることでき、サステナブルな地球に貢献できるようになると発表されています。

現時点でスターバックスコーヒーや華御結(はなむすび)などの10社と宅配サービスのフードパンダが提携・支援しており、貸出機で借りた容器を提携店舗に持ち込んでテイクアウト注文をおこなうことができます。フードパンダを利用した場合は再利用可能な容器に入れて料理をデリバリーしてくれます。食品容器の貸し出しには10香港ドル(約182円)のデポジットが必要となりますが、返却により払い戻しされます。食品容器を返却せずに使い続けることも可能です。返却された食品容器はフードパンダが洗浄や滅菌をおこない、提携店舗および香港駅の貸出機へと返送されるようです。

現時点での提携10社:唐記包點(Tong Kee Bao Dim)、鴻福堂(Hung Fook Tong)、スターバックスコーヒー(Starbucks Coffee)、金記(Kam Kee)、Foodbox、morimori(軽食堂)、Dr. BBQ(博士燒味)、華御結(Hana-musubi)、原味家作(Original Taste Workshop)、AFK

9か所の返却スポット:中環街市2階、スタンダードチャータード銀行ビル1階、環球大廈G階、パシフィックプレイス3座B1階、アドミラルティセンター1階、利東街B1階、銅鑼湾ファッションウォーク1階、交易廣場1座3階、タイムズスクエアB5階

食品容器の貸出機の写真は以下リンクMTRプレスリリースで確認できます。
https://www.mtr.com.hk/archive/corporate/en/press_release/JPR-2023-12-12-E.pdf

3.屯馬線の延伸計画、2つの駅を追加
MTRコーポレーション社は、建設費約62億2000万香港ドル(約1128億円)をかけて地下鉄MTR「屯馬線(Tuen Ma line)」を延伸し2つの駅を追加する計画を発表しました。

「屯馬線」は、屯門(トゥンムン)駅から尖東(チムトン)駅や紅磡(ホンハム)駅を通り烏渓沙(ウーカイシャ)駅まで、香港の西から東まで27駅を結んでいるMTR最長(56キロメートル)の路線です。拡張プロジェクトでは屯門駅から南へ2.4キロメートル拡張していき新しい2つの駅を追加する計画です。駅の建設のほかにも高架橋、川を渡る鉄道橋、屯門スイミングプールやコミュニティ施設の移転工事もおこない、2030年に完了する予定です。