2023年の香港の成長率は予想上回る伸び

更新日:2023年06月13日
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喫煙

本日は、2023年の香港のGDP成長率は予想上回る伸びで4.6%と予想されていること、キャセイパシフィック航空の客室乗務員が来月より飛行時間に応じて給与3~8%アップとなること、禁煙エリアで喫煙違反の取り締まりがおこなわれ64件の罰金通知が発行されたことをお伝えします。

■2023年の香港の成長率は予想上回る伸び
ブルームバーグは6月1日から7日にかけて、経済学者らに香港の成長見通しについての調査をおこない、2023年のGDP成長率は4.6%となり従来予想の3.4%から上昇するとの予想が発表されました。一方でライバルであるシンガポールのGDP成長率は1.4%であり従来予想の1.9%から低下すると予想されています。

香港の四半期毎のGDP成長率の予想をみると第2四半期(4月〜6月)は3.3%、第3四半期(7月〜9月)は6.7%、第4四半期(10月〜12月)は7.1%となっています。なお、第一四半期(1月〜3月)の結果はすでに発表されており前年同期比2.7%増でした。

投資銀行Natixis SA(ナティクシス)のシニアエコノミストGary Ng氏は「香港経済は観光業に支えられた消費主導の回復が続いており、短期的な景気循環の見通しを押し上げている」とコメント。シンガポールに本社を置くユナイテッド・オーバーシーズ銀行のシニアエコノミストAlvin Liew氏は「シンガポール経済は製造業の低迷を主な原因として、2023年上半期に景気後退に入る可能性がある」とコメントしています。

■キャセイの客室乗務員、来月より給与アップ
香港のキャセイパシフィック航空は来月から客室乗務員の基本給と生産性手当を3.3%引き上げると発表しました。客室乗務員の手取り総額は月々の基本給と、飛行時間に基づく生産性手当、日帰り往復の手当などで構成されています。飛行時間に応じて給与3~8%アップとなるようです。

例えば、新しく採用された客室乗務員は、通常の飛行時間70時間の勤務では月収17,000香港ドル(約302,500円)を稼ぐことができ、フライト数が増加してくると飛行時間の長い客室乗務員は経験が浅くても平均月収20,000香港ドル(約355,883円)を期待できると発表されています。

■喫煙違反の取締りで64件の罰金通知
6月9日から6月11日に香港の83か所の禁煙エリアで喫煙違反の取り締まりがおこなわれ、衛生署と私服警官により1,500香港ドル(約26,713円)の罰金通知が64件発行されました。

香港では、レストラン、バー、ショッピングモール、カラオケ店などの屋内での喫煙が禁止されています。屋外であっても公共交通機関やその施設内、公共のビーチやプール、エスカレーターなどで禁煙となっています。