ニトリが九龍湾のMegaBoxに出店との報道

更新日:2023年05月22日
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デジタル通貨

本日は、日本の家具インテリア用品大手のニトリが九龍湾のMegaBoxに出店と報じられていること、香港ドルのデジタル通貨e-HKDの試験運用が開始したこと、新型コロナウイルスの新規陽性者数が増加しておりピークは3〜4週間後と予想されていること、熱中症防止の新しいガイドラインで建設部門は計300万時間休憩となる可能性があることをお伝えします。

■ニトリが九龍湾のMegaBoxに出店との報道
香港の九龍湾(カオルーンベイ)にある大型ショッピングモール「MegaBox(メガ・ボックス)」に、日本の家具インテリア用品大手の「ニトリ」が店舗進出するという情報を香港メディア香港經濟日報HKETが伝えています。出店時期など具体的な情報は何も分かっていないようです。

■香港のデジタル通貨e-HKDの試験運用開始
香港金融管理局は、買い物、外食や送金などに使用できる香港ドルの仮想通貨「e-HKD」の試験運用を5月18日(木)に開始しました。HSBC、スタンダードチャータード、中国銀行(香港)の発券銀行3行や決済会社など16社が試験運用に参加します。

香港金融管理局のエディー・ユー(Eddie Yue)総裁は「e-HKDが最終的に発行されるかどうかは、いくつかの要因に左右されるだろう」と話しています。

■コロナ陽性者増加、ピークは3〜4週間後
昨日、香港の新型コロナウイルスの新規陽性者数は471人、死者9人となり増加傾向がみられています。香港大学の孔繁毅教授は「ピークは3〜4週間後となるだろう。約220人が重体で入院しており、ワクチン接種を続けることは重要だ。特に高齢者や基礎疾患者はオミクロン株対応型のワクチンを追加接種すべきだ」とRTHKのラジオ番組で話しました。

■熱中症防止で300万時間休憩となる可能性
5月15日(月)より新しく熱中症防止のための3段階(黄、赤、黒)の警報システムが開始されており、5月18日(木)に最高気温34度と高湿度で初の警報(黄)が2時間発令されました。

併せて労働局による熱中症防止のガイドラインも発表されており、熱中症から従業員を守るために警報の色と仕事内容の組み合わせにより、作業中止や休憩が指示されることになっています。労働局のデータを用いたブルームバーグの推計によると、このガイドラインに沿って休憩を指示した場合、建設部門だけで年間合計約300万時間の休憩を必要とする可能性があるようです。

シンガポールのFTI Consultingで建設ソリューションマネジングディレクターを務めるAndrew Oddie氏は「短期的には、このルールはプロジェクトの遅延や中断につながる可能性が高い。長期的には、建設契約の価格設定に織り込む必要があるため、コストが上昇するだろう」と話しています。

香港天文台は、今年の気温は香港の観測史上最も高いトップ10に入る可能性が高いと予想しています。