2022年の香港のGDPは3.5%減

更新日:2023年03月21日
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香港GDP

本日は、2022年の香港のGDPは前年比3.5%減となり、特に輸出入・卸売および小売業のGDPが減っていること。2023年1月の輸出量が前年同月比39.7%減で、輸入量は33.6%減となったこと。2022年12月の民間部門の求人数が前年同月比20%増の73,150人となり、特に教育業界での求人数が多かったことをお伝えします。

■2022年の香港のGDPは3.5%減
香港政府統計局は2022年の国内総生産(GDP)が前年比3.5%減となり、2022年第4四半期(10月〜12月)は前年同期比4.2%減となったことを発表しました。特に輸出入、卸売および小売業のGDPが減っています。

業界別にみると、輸出入、卸売および小売業のGDPは2022年全体で前年比12.1%減、2022年第4四半期は前年同期比19.5%減。宿泊および飲食サービス業のGDPは2022年全体では前年比10.9%減、2022年第4四半期は前年同期比5.7%減となっています。

GDPが増加した業界は建設業、行政、社会およびパーソナルサービス、情報通信業です。最も増加した建設業は2022年全体で前年比4.9%増、2022年第4四半期は前年同期比4.6%増となっています。

■2023年1月の輸出入量が30%超減
香港政府統計局は2023年1月の輸出量が前年同月比39.7%減、輸入量は33.6%減となり、輸出額は5.4%増、輸入額は5.9%増となったことを発表しました。

2023年1月の輸出入量と輸出入額を前月比で国・地域別にみると、輸出量は中国本土へ47.1%減、台湾へ45.8%減、米国へ32.3%減、インドへ31.1%減となりました。輸出額は中国本土へ6.1%増、米国へ5.3%増、インドへ4.7%増、オランダへ3.9%増、台湾へ0.9%増となりました。

輸入量は中国本土から44.4%減、韓国から35.2%減、日本から30.4%減、シンガポールから23.7%減、台湾から21.2%減となりました。輸入額は中国本土から9.5%増、台湾から5.1%増、シンガポールから1.5%増、日本から1.5%増、韓国からは減少し2.8%減となりました。

■2022年12月の求人数が20%増加
香港政府統計局は2022年12月の民間部門の求人数が前年同月比20%増(12,170人増)の73,150人となり、就業者数は前年同月比0.8%減(20,900人減)となったことを発表しました。

求人数73,150人のうち最も多かった業界は教育業界で7,750人。次に運輸・倉庫・郵便および宅配が7,390人、ヒューマンヘルスサービスが6,510人、専門およびビジネスサービス(清掃サービスは除く)が6,180人、金融および保険が6,180人と続きました。輸出入貿易以外の全ての業界で求人数の増加がみられています。

2022年12月の就業者数2,702,000人のうち、輸出入貿易は380,000人、専門およびビジネスサービス(清掃サービスは除く)は303,300人、小売は246,400人、金融および保険は233,400人、飲食は223,000人となっています。

就業者が減少した業界は、主に不動産(3.4%減、4,900人減)、金融および保険(2.8%減、6,900人減)、製造(2.6%減、2,000人減)、輸出入貿易(2.3%減、8,800人減)となっています。一方、就業者が増加した業界は主に卸売(4.0%増、2,000人増)、ヒューマンヘルスサービス(2.9%増、4,200人増)、飲食(2.4%増、5,200人増)となっています。