海防博物館リニューアル、日本軍侵略の歴史充実
更新日:2022年11月28日
香港の筲箕湾(サウケイワン)にある海防博物館の大幅リニューアルが終わりました。11月24日(木)より再開し、香港政府のプレスリリースでは「日本の中国侵略の歴史、日本の香港攻撃、香港の戦い」などの内容が充実していると発表されています。
香港メディアRTHKでは海防博物館のオープニングセレモニーにて「政務司副司長の卓永興は、香港政府は日本軍の侵略に対する国民の理解を促進することを非常に重要視していると述べました。」と報じられました。
第二次世界大戦中に日本軍は香港を占領していた歴史があります。「香港の戦い」と呼ばれる1941年の戦いでイギリスのマーク・アイチソン・ヤング香港総督は日本に降伏し、1941年12月25日から、ポツダム宣言受諾による日本の降伏後1945年8月末にイギリス軍が再上陸するまでの3年8ヶ月が占領統治の期間でした(Wikipediaより)。
海防博物館に設置された「日本の香港侵攻」ギャラリーでは、「香港の戦い」の前の香港の戦争準備、戦いの経過、捕虜の経験について説明。香港の戦いと抗日ゲリラによる抵抗に関する没入型ビデオを展示し、当時の厳しい状況を感じることができるようになっています。また、「抗日戦争の物語(※日本でいう1937年~1945年の日中戦争のことを中国側は抗日戦争と呼んでいます)」ギャラリーでは、抗日ゲリラの貴重なインタビュー映像や歴史的な写真や映像など、多くの情報を展示。体験型プログラムの一つ「抗日戦争遺物を求めて」では、香港での抗日戦争の記念物と遺物に関する情報を紹介し、日本の占領中に香港を守った反日ゲリラと香港市民の英雄的行為を評価しています。