スターフェリーの運賃が2倍に値上げか?

更新日:2022年11月22日
LINEで送る
Pocket

公共料金

本日は、赤字経営が続くスターフェリーが運賃を2倍とする値上げ申請を香港政府に提出したこと、電力会社CLPが国際的な燃料価格の高騰により来年の電気代の値上げは避けられないと述べたことを注目のニュースとしてお伝えします。

■スターフェリーの運賃が2倍に値上げか?
香港の観光名所であり市民の交通機関でもあるスターフェリーが赤字経営のため、香港政府に運賃を2倍とする申請をおこないました。香港政府は改善のための運賃調整は急務であるが、議員の意見や世論を考慮して検討をおこなうと発表しています。

現在、中環から尖沙咀のルートの大人料金は「平日:上層階3.2香港ドル、下層階2.6香港ドル」、「土日祝:上層階4.2香港ドル、下層階3.6香港ドル」ですが、値上げとなれば「平日:上層階6.4香港ドル、下層階5.2香港ドル」、「土日祝:上層階8.4香港ドル、下層階7.2香港ドル」となります。65歳以上のシニアの運賃は無料から2.0香港ドルの運賃となります。

スターフェリーの赤字は2018年から続いており、地下鉄が便利になったことや新型コロナウイルスの影響などが組み合わさったことが原因とされています。

■CLP「電気代の値上げは避けられない」
電力会社CLP(中電)の企業開発責任者は昨日の記者会見で、「国際的な燃料価格の高騰により、来年の電気代の値上げは避けられない」と述べました。香港政府は本日、CLPと来年の電気代について話し合う予定です。

一方でCLPは恵まれない家庭の経済的負担の軽減のため、来年に約15万世帯に対して600~800香港ドルずつ計1億香港ドル(約18億円)の補助金を提供することを発表しました。香港のNGOであるWorld Green Organisationのエネルギー経済学者ウィリアム氏は「光熱費は低所得世帯では総支出の8~10%を占めているが、裕福な世帯ではわずか2%である。低所得世帯に絞って援助することは良い」と話しています。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、金曜8,008人、土曜8,060人、日曜7,736人、月曜7,286人、感染者累計は450,525人、死者累計は10,610人、現在の入院者数は2,511人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が6,897,259人(94.5%)、うち2回目接種が6,758,548人(92.7%)、3回目接種が5,707,966人(82.1%)、4回目接種が572,529人となっています。